Donjinanさんにお会いして2

続きです。

① に関してですが、実はC型肝炎は直接命にかかわる病気ではありません。もちろん進行すれば肝硬変や肝癌になり命にかかわるわけですが、慢性C型肝炎からそれらにうつるだけで10年も15年もかかります。それを踏まえてリスクと利益を天秤にかける必要があります。Donjinanさんはインターフェロン投与後からうつが重く寝たきりに近くて、生活も普通とは呼べなかった。これは真にインターフェロンを続けるかどうか疑問があります。もし私ならやめていたでしょうし、多くの消化器医がやめていたと思います。そして別の手法を考えてみるか、一旦止めて肝硬変や肝がんについて説明してから、もう一度本人に選択させるでしょう。このケースではどうもそのアプローチがなさそうです。

② 10日ほど前からこの二種を飲んだわけですが、その後急速に悪化しているよう思われます。通常原因が何であれ躁転しているのなら、ベンゾはなかなか効かないので(一時的な注射は別)、精神医学の常識で考えてもスタビライザーかメジャーを投与します。それをしなかったのは内科医だから仕方ないのですが、結果的に見ても二種の薬は脱抑制に働いていると思われます。ベンゾは麻薬でもありますが、よく酒にもたとえられます。酒を飲んで眠くなり鎮静される人もいれば、泣き上戸や笑い上戸のように感情が漏出する人もいます。donjinanさんは明らかに後者で、性格的にもそれを示唆してます。ベンゾの怖さと薬効の大したこと無さを示しているように、私には感じられます。

③ これはちょっとわかりません。しかし原因としては精神薬ではなさそうなのです。投与される前から出現しているので、インターフェロンでそういうことが起こりえるのかってことなのですが・・・
④いわゆる5~6剤の多剤療法で、精神科にはありがちな処方です。過鎮静といいながらラリッタような状態もあり、改善まで二週間かかっていますが、経過をみてやっぱりと思うのは、投与して一週間後から精神薬をすべてやめているということです。悪性症候群疑いへの悪影響を恐れたためと思われます。そしてあら不思議、急速に改善しています。アルブミンは足りていたようですが、肝臓はインターフェロンで抑えられていたので、間違いなく悪影響があったのでしょう。このケースにどうしても精神薬を投与するなら、やはり単剤のメジャーを投与するのが妥当だったはずで、それ以前に何もしないで内科的にだけ治療して、インターフェロンが抜けるのを待っていればよかったのです。

⑤⑦インターフェロンの添付文書には「うつ」だけでなく、「躁うつ」についても明記されています。それが投与後に急速に悪化し、教科書に載るくらい有名な話であっても、精神科医は薬剤が原因だとは考えないのです。これは精神科医がもつ典型的な思考経路だと思います。精神科医はすべての人間が「おかしい」「精神病である」ということを前提にして、治療に臨む種族なのです。

⑥投与後の不調、これには二つの理由があります。一つはもちろん精神薬の後遺症です。インターフェロンも関係していると思いますが、どれが主因かまではわかりません。多剤も投与期間が短いからです。以前の脳と違う感じを当人も感じているのは間違いありません。そしてもう一つの理由が、なぜ不調になったかという理由に対して、医師の説明に納得できないということです。これは精神医療被害者の場合、皆さんが経験したことあるでしょう。正直に医師が「インターフェロンの後遺症である」、「精神薬の後遺症もあるかもしれないけど、あの状態なら仕方なかった(とまでは言えないけど)」といっていれば、そんなに不調にならなかったかもしれません。人間は根源的に疑問を解決したいと願い、本能が何かの矛盾を察知します。そして妄想であれ本当であれ物語を追求しようとする。だからこの不調はそれを阻害された結果なのです。自律神経失調症などというのは馬鹿げた病名でしかありません。

⑧残念ながらこのケースは裁判には当たらないと思います。途中の治療におかしな点はあっても、結果改善しているし命が失われたわけでもありません。だからこそこの戦いは難しいものになるでしょう。この戦いはポリシーとポリシー、名誉を奪い合うような戦いです。医師側にインターフェロンの副作用を認めてもらい、その他のことも腹を割って話し合えれば問題は解決するはずですが、医師はそんなこと絶対にしないのです。これは医師だけでなく権威ある人間、立場ある人間はみな似たような行動をとります。薬物副作用について国のシステムなどでどんなものが利用できるのか、もう少し検討する必要もあるかと思います。現在は製薬会社経由で副作用報告が上がっているだけであり、それも本当に上がっているかわからず、副作用被害救済制度も使えないと言われたそうです。この辺についてはもう少し調べる必要があると思います。

これらを総合すると、今の精神医学にかかわらず医学全体の闇や裏やウソをよく表した事例だと思います。donjinanさんは今後も苦労が絶えないでしょうが、応援したいと思います。

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No title

このケースだと最初のインターフェロンでの治療があまりにも安易にされていることにびっくりといった感じです。

医師は全てのクスリに何らかの副作用があることを知らなさ過ぎだと思います。

わたしは過去、呼吸器科の先生から
『どんなクスリ、胃薬一つとっても副作用がある。』と言われていました。
だからその先生がわたしのサルコイドーシスでステロイド治療しかいまのところ投薬治療は無いといったとき、
その先生は
『もうちょっと、もうちょっと様子を見られるだけ見てみます。』
という姿勢で、もういよいよ検査入院をしていてカルシウムの値が高くなりにっちもさっちもいかなくなってからもうステロイドしか無いといった形でステロイド療法をしました。
『ステロイドはいつでも使えるから・・・。両刃の諸刃なんですよ。』
というのがその先生の口癖でした。

この内科の先生にこの意識があればこれは防げたのだと思いました。

当時、本当に早急にインターフェロン治療がされなければならなかったのかが一番の疑問となりこのケースの場合、
その必要性の低さを知りそこに一番の問題を感じました。

~ PS ~
わたしの場合、そうして使ったステロイドで大腿骨頭壊死症引き起こしてしまいました。
ただ呼吸器科の先生から整形外科を紹介されましたが
その因果関係について言及することはしていません。
確かに大腿骨頭壊死症になるなんて聞いていないのですが、
(他の糖尿病や骨粗しょう症は聞いていた。)
他にならば治療方法があったのかということを考えると
そこで考えが行き詰ってしまったからです。

クスリは確かに病気の為に必要であるとは思います。
しかしあまりにも効果にしかスポットがあたっていない現状をわたしは懸念します。

なんか沢山、わたくしごとを書いてしまいました。

No title

http://www.nisseikyo.or.jp/home/about/08kanto/2011/2012_01.html

皆さんこれはぜひ見てください。拡散も自由です。結局これが精神医学会の本音なのです。

すごいリンク先ですね。

読みました。

すっかり無視できなくなってきたようですね。

ただ、自分たち精神科医が、社会の嫌われ者だとは自覚していない様子なので、まだまだ反省が足りないようです。
精神科医という職業が、よだれを垂らしながら用足しをしている患者さんを作り出した、死の商人だとしっかり自覚してめらうために、

精神医療が依存薬物を使った死の商売だと、多くの精神科医以外の方々に知らせていきたいと思います。

今年は、もう動きはじめていますが、自分は東北からスタートです。

同じ気持ちを持つ人を増やして、いい年にしますね。

No title

精神医学会は早期介入することにより、ベット数を増やし、精神患者を誘導しやすい環境にする魂胆なんですね。

イギリスなど、知人居ますが、日本でリタリンなど大量に処方されていたのにイギリスでは単剤処方で、せいぜい2週間くらいしか処方してもらえなくて禁断症状が出て凄かったと聞いています。

内海さんの、精神薬は麻薬、覚せい剤との認識は日本の精神医学界の大きな一歩と言えます。
これでキャンペーンなどの歯止めになれば良いと思います。
私も拡散させていただきます。

No title

お二人ともどうぞよろしくお願いいたします。

医療過誤、薬害で電話相談

医療過誤、薬害で電話相談=希望者に無料面談も―第2東京弁護士会

2012年1月21日15時6分

 第2東京弁護士会は、医療過誤や薬害の被害者や遺族を対象に、医療問題に詳しい弁護士による電話相談を25日に実施する。希望者には無料で面談も行い、救済や実態把握につなげる。同会の田中芳美弁護士は「問題解決を図っていくため、気軽に利用してほしい」と呼び掛けている。

 電話相談は25日午前10時~午後4時にかけて受け付ける。電話機を3台設置し、計12人の弁護士が対応する。相談料は無料だが、電話代は相談者の負担となる。

 電話相談をした人の中で希望があれば、30日午後に東京都千代田区霞が関の弁護士会館で、複数の弁護士による無料面談も実施するという。


http://www.asahi.com/national/jiji/JJT201201210048.html

http://niben.jp/info/event20120125.pdf

No title

東洋医さん
>現在は製薬会社経由で副作用報告が上がっているだけであり、それも本当に上がっているかわからず、副作用被害救済制度も使えないと言われたそうです。この辺についてはもう少し調べる必要があると思います。

製薬会社が副作用報告をしたのでしたら、同会社に電話で報告番号を聞くことができます。そして、医薬品機構に情報開示請求し、その報告内容をとることができます。

副作用被害救済申請ですが、概要を読む限り、インターフェロンと併用薬(ワンセット処方)による躁鬱が酷く出ておられたとのこと。この2剤の添付文書を見ると、そら恐ろしいほどの副作用のオンパレード。特に、同精神症状も記載されていますが、この精神症状は重い副作用だと思います。

少し整理してみました。
・一般的にインターフェロン治療を施すほどでもなかったのに施された場合は、医師の過剰治療であり、同請求は否定。

・インターフェロン(セットの併用薬)処方は大多数が治療するとしても、副作用(うつ)が顕著に出た場合に、二つの見解の違いが発生すると予測可能。

 (東洋医さんの説明通り、大多数の医師がやめているだろう)
 (精神症状は、インターフェロンからの副作用ではない)

そこで、精神科医が後に、前治療の副作用だとの発言を撤回した意味が見えてきそうです。

つまり、
後遺障害の申請というよりも、C型肝炎の治療薬により副作用が出て、精神科治療を行うはめになったこと。この精神科での治療費用(入院費用)などの副作用被害救済給付の請求が可能だと思うからです。

そこで、製薬会社の副作用報告を情報開示して内容を見ると分かると思います。
企業(MR)は、医師の意見を求めて記載したはずだからです。
副作用ではない、との報告になっているかもしれませんし、その理由も簡潔に記載されていると思います。

しかし、企業の副作用報告はこの程度では本来、許されませんよね。
自社製剤による副作用か否かを、自社で検証して報告すべきなのです。つまり、薬事法に違背する報告書になっているかもしれせん。現実は殆どがそうですが。
副作用報告は、「副作用と断定できない場合であっても、疑いがあれば全て報告すること」となっています。

疑いの場合は、それ以外の薬剤その他を服用しておらず、服用時間と症状勃発時間にも合致する、として、該当薬剤に起因する以外の環境含む諸状況(消去法)を排除し、疑いがあるか否かを判断する、としています。

疑いの場合も、企業は副作用報告を出すべきなので、情報開示して受領することは、大変有益だと思います。

精神科医が副作用ではなく、自然的に発生した本人の症状としてしまいますが、私は、その薬剤を服用する、「以前と服用以降」の極端な違いを指摘抗議しています。

精神科の場合、素因などといって、50代など壮年時代に初発症状を出した人でも、幼少時から、あれやこれやと嗅ぎまわされ、ちょっとした人格的違いなどをもって、素因があった!など言われ、本人の精神症状としてしまいます。このような詐欺的手法に利用されないようにしたいと強く抗議しています。

2012-01-19 23:21 通りすがり さん

>内海さんの、精神薬は麻薬、覚せい剤との認識は日本の精神医学界の大きな一歩と言えます。
これでキャンペーンなどの歯止めになれば良いと思います。

大賛同です。
内海先生の、麻薬覚せい剤同様、という主張には、一瞬、思考停止し、すぐ感動に変わりました。ようやく、向精神薬の本質を一発で理解できるキャッチフレーズが出ましたね。

全国の家族会誌などに記事掲載されたら、どんな反応があるか、知りたいもの。
しかし、被害者や患者家族の効果なし体験者は、気づくだろうと予測します。
付記したいのは、昔から「統合失調症は不治の病」と言われつづけ
ましたが、精神疾患で受診暦者は殆どが同様、多くの人生を費やしてきましたし、単剤から離脱できた統合失調症診断の患者は、完治できている人も沢山でてきました。

この事実こそ、麻薬覚せい剤同様、治療ではなく、疾患を憎悪させたまま慢性化させていた悪魔でした。
長期体験者は、ぜひとも、自己の被害とともに、この薬の実像を社会に伝えて欲しいと思います。

No title

遅くなってしまいましたが、記事にしていただきましたこと、
まずはお礼申し上げます。
また皆さま方からも貴重なコメントをいただき、感謝しております。
ありがとうございました。
書いてくださった記事と頂いているコメントを参考によく考え戦っていくつもりでおります。
私なりにかみ砕いている最中ですが、昨日より「症例報告」から斬り込みを始めました。
ここが重要なポイントのような気がしましたので ・・・
厳しい状況ではありますが、経過等状況はブログで書いていきますので、今後ともよろしくお願い致します。
                                            donjinan
プロフィール

Author:キチガイ医
平成25年4月よりTokyo DDCとNPO法人薬害研究センターを設立、平成28年1月からはうつ民のセレクトショップや無料メルマガもやってます(詳しくはリンクをご覧ください)。薬の減薬や断薬、支援施設運営や、執筆や啓蒙活動を通して、自分の素人的意見を発信していければと思います。当ブログはリンクフリーですが、リンクするときは一声おかけください。

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