Donjinanさんにお会いして

本日ブログをリンクさせていただいているdonjinanさんにお会いして、カルテなどを見せていただいた。皆さんにも簡単ではあるがご紹介させてもらおうと思う。その中身は精神医療だけでなく、今の医療問題の全てが詰め込まれているからだ。またお金の問題も絡んでいるが、その詳細については彼のブログを参考にしていただきたい。

簡略化させていただくと、50歳時にdonjinanさんはC型肝炎の治療として、ペグインターフェロンとリバビリン併用療法という治療を行った。この治療自体はスタンダードで選択として間違ってはいない。問題はその結果と病院の対応だったと言える。インターフェロンはうつを起こす代表的な薬剤として知られるが、躁状態になることは少ない。しかし同じ気分障害の問題で考えれば、当然起こりうる副作用である(添付文書にしっかり記載されている)。Donjinanさんは投与により典型的なうつ状態の副作用がでていたが、全く相手にされなかった。ちなみにこの場合抗うつ薬を飲んでも当然無駄だが、一応投薬はされていない。寝たきりに近いまま発熱が続きちょっとしたことでイライラ、他人に攻撃的になってしまうこともあった。攻撃的になってしまうことを主治医に告げると、主治医はメイラックス2mg一日一回とデパス0.5mgを一日二回を投与した。しかしその10日後、不眠があり包丁を持って暴れそうになると訴え精神科入院、しかし対応できないため保護室がある精神病院に、一日で転院することになった。

入院初日の処方(はじめの病院)は以下のようである。
リーマス600mg ワイパックス3mg、レボトミン15mg、ジプレキサ10mg、レンドルミン0.25mg、サイレース2mg
そして翌日転院してからは以下の処方になっている。
メジャピン75mg、バレリン600mg、アキリデン3mg、レボトミン25mg、ピレチア25mgその他精神薬以外である。

入院後の二週間は全く記憶がないという。しかしそれは過鎮静という意味ではなく、看護記録をみる限りずっと躁状態だったようであり、発熱やCPKの上昇が続いていた。精神科医もC型肝炎の薬剤による躁状態を疑って治療している。過鎮静のため途中で精神薬はすべて中止されたが、拘束は落ち着くまで続けられた。悪性症候群も疑われ後半の投薬は以下のようになっている。
ダントリウム150mg、アキリデン3mg、ピレチア25mg他精神薬以外である。
二週間で躁状態は脱し、開放病棟へうつる。その三週間後には退院しておりその間のカルテ記載が短いことからも、落ち着いていたと推測される。

当初、内科医はC型肝炎薬剤による躁うつ状態だと認めて精神科医を紹介した。しかし後日落ち着いてから精神科医は態度を翻したそうである。精神科医にとってはやはり精神病を疑うということだろうか。疑問をいつも感じながら生活するが納得いかない上、退院してからも調子がおかしい。認知力が落ちていて精神状態も不安定だと感じていたので、再び精神科を受診させられることになった。そこでの診断は自律神経失調症。量は多くないがデパケン、ドグマチールなどを処方され、ワイパックスやリスパダールが頓服で使用された。しかし効果がなく一年程度で精神科医と相談し薬をやめた。今でも病院も製薬会社も薬による副作用を認めていない。

このケースの何が問題なのか。私なりに整理すると以下のようになると思う。
① 精神症状が強かったにもかかわらず、インターフェロンを続けて良かったかどうか?
② 躁転直前のメイラックスとデパスをどう考えるか?
③ 悪性症候群のような状態はなぜ起こったか?
④ 精神病院の処方自体についてはどう考えるか?
⑤ この躁転とC型肝炎の薬剤は本当に関係がないか?
⑥ 退院後の調子の悪さは自律神経失調症でいいのか?
⑦ なぜ精神科医は認めていた因果関係を否定するようになったか?
⑧ これから先どんな行動に出るべきなのか?

ブログをご覧になっている皆さんはどのように考えられるだろうか。私なりの答えは次回のエントリーで明日書こうと思う。ご意見待ってます。

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No title

インターフェロンのことは良く知らなかったのですが、添付文書を読むと抗うつ剤の副作用を数倍強化したような薬ですね。特にルボックスにそっくり。出血性、脳梗塞、脳出血、肺塞栓、CYP1A2阻害など。攻撃性も。
血小板の減少は物凄いですね。副作用と言っても7割以上の人にでる。肝炎の治療薬ですから、それだけリスクを冒してもと言うことですね。

そのあとの、メイラックスとデパスの投与は、精神科の一部の常識となっているSSRIの発火をベンゾで抑えるやり方を踏襲したのでしょうか。もちろん根拠はないですね。この場合、メイラックス、デパスは効果なくて、インターフェロンの副作用が出たのではないかと推察します。あまり根拠ありません。

インターフェロンの添付文書見てるとアクティベーションにセロトニンは関係ない気がしてきます。

そのあとの精神科の処方は無茶苦茶ですね。肝機能が急激に低下するのは、インターフェロンの主作用とも言えるもので、そこにあんな薬入れたら、過投与になるに決まってます。アルブミンも欠乏してたのではないでしょうか?
アホ過ぎます。

こういう事例は、TDMでやらないとダメですね。

インタ―フェロンの副作用症状がそのままですから、疑問の余地などなし。添付文書に書いてある通り。最近、私が問題にしてる「副作用にしたくない症候群」ですね。

薬を抜いて、肝機能の回復が最大の治療のはずです。

自律神経失調症?薬剤性の自律神経失調症ですね

ほんとに副作用を隠す理由が不明です。インターフェロンは覚悟の上で使ったのではないのでしょうか?もしかして、副作用を説明されなかった?まさかね。

子宮頸がんワクチンの副作用で、リボトリールを処方され、リボトリールの酷い離脱症状になった13歳の女児の相談が来ましたが、2次被害の問題は深刻です。

No title

ちょっとわたしなりに考えてみました。
インターフェロンの投与はインターフェロン治療をしないと命に関わるというのなら致し方無かったのではと思えます。
ただ、それらの副作用が酷い場合確かインターフェロン治療は期間的なものだったはずなので
その投与期間は家庭での療養が難しいという理由から医師には入院という措置をとって欲しかったかなと思いました。
躁転直前のメイラックスとデパスは漢方などでソフトにカバーして欲しいと今のわたしは思えました。
ただ今の大学病院、総合病院ではそれをどこの科も処方はしないと思うので
わたしならインターフェロンの治療をしてたいる科の先生に『その部分は外の病院で漢方でも出して貰います』と了承を得てから他の病院なり薬局なりで調達していくと思いました。
悪性症候群のような状態はなぜ起こったかはあまりにも原因となりそうなものが多くて特定はしきれないのかなと・・・。
精神病院の処方自体については先に言ったように大学病院、総合病院内の精神科の受診自体避けるべきだったかと・・・。
そして病院側は最初認めていた因果関係を否定するようになったのは途中でやはりもしもそれを認めていて訴えられでもしたらという気になったからかもです。
これから先どんな行動に出るべきなのかと言ってもこの中身を証明するのがまず難しいと思いました。
2つのクスリを飲んでいて副作用が出た場合、
どちらか一方のクスリの副作用の可能性は予見できると思いますがそれをその後実証するのは困難かと。
服薬している最中ならその時点でどちらか一方を辞めてみて比較のしようもあるとは思ったのですが・・・。

ちょっとわかる範囲、思いついた範囲で
大学病院で色々な科を受診しているわたしの意見を書いてみました・・・。

きっかけが

C型肝炎からというのにビックリしました。
しかも、薬によってうつ病にさせらた状況。

今までは不安があり精神科に行く事がきっかけになるというケースしか耳にしなかったので。

No title

>アリスパパさん
内容的に間違っていませんが、アリスパパさんに対しては次のエントリーがお返事を兼ねれると思います。

>てぃあさん
実はインターフェロンは投与期間が長いのです。24週が基本でそれ以上の時もあります。またインターフェロンと漢方は併用することがなかなか難しいです。間質性肺炎の副作用が恐れられているから。薬剤性であってもなくても、躁状態だと漢方は弱くて効きません。この方は自分がおかしいのを自覚して、内科医に頼んで精神科受診を希望し紹介されました。入院も自分の希望であり、自分が人を殺しそうなくらいの状態だったということでしょう。その時はこの方も精神病院に対して幻想を抱いていたのです。このケースでインターフェロンの因果関係は明白で、当初はかかわるすべての人が認めていたのに、態度を翻したいう点が問題です。仰る通り病院や医師は訴訟を恐れますが、このケースは訴訟にはなかなかなりえないことは、本人も承知しています。一応よくなりましたからね。それでもどうやって事実を認めさせていくか、という視点が必要なようです。

>くろさん
実は内科薬でうつになるものはたくさんあるんですよ。インターフェロンだけではありません。調べるとびっくりします。

No title

一部私に勘違いがあったようです。薬剤せいじゃないかもといいだしたのは精神科医らしいです。
訂正しておきます。
プロフィール

キチガイ医

Author:キチガイ医
平成25年4月よりTokyo DDCとNPO法人薬害研究センターを設立、平成28年1月からはうつ民のセレクトショップや無料メルマガもやってます(詳しくはリンクをご覧ください)。薬の減薬や断薬、支援施設運営や、執筆や啓蒙活動を通して、自分の素人的意見を発信していければと思います。当ブログはリンクフリーですが、リンクするときは一声おかけください。

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