種子法の問題点

種の専門家の先生や農家の方に聞いたことのまとめですが、農家さんの方々間違いがあればご指摘ください。
ただしどこの誰かは明記ください。正体わからぬ輩の意見は削除するだけです。


種子法についてちょっと前から話題になっていますが、最近の私はこういうことについて書くのを避けてきました。理由の一つは興味がなくなったからですが、陰謀論者的な人たちの話がひどいのもありますし、日本人に何を言っても反応することはないというあきらめもあります。反対派の内容を読んでいるとおかしいなと思うこともあり、静観していたというところでしょうか。

さて、この種子法にはどんな問題があり、反対派の内容としてもおかしいなと思うところはどのへんでしょうか?まず基本からですが種子法の正式名称は主要農作物種子法。六法全書にも載っていないマイナーな法律です。主要農作物は稲、麦、大豆のことを指すとのこと。行政法ですから国の法律というより都道府県が主となる法律です。元をただせば戦後の食糧に関して安定供給を模索するものでした。

2017年4月に種子法が廃止となりました。種子法廃止の理由とは簡単に言うと民間企業の参入賦活です。都道府県や地方公共団体システムは参入の大きな障害でした。これは水などと同じ構図であり、水も公共団体が管理していたものを民間開放する流れになっています。水の大企業に権益を売り生死の首根っこを摑まえてしまえば、市民はより奴隷化されて何もできなくなるということですね。私も麻生太郎などの横暴を指摘してきました。

これにより米などの価格も上がるかもしれないといわれています。また、遺伝子組み換え食品が入ってくるかもしれないといわれています。すでにモンサントは悪名が轟いて買収となりましたが、遺伝子組み換え及びラウンドアップの問題点はここでは指摘しません。すでに何百回も掲載してきましたので。遺伝子組み換え普及につながるといわれますが、直接それを推進している法律や法律廃止ではありません。結果的にそうなる可能性はあります。

しかし元を考えるとおかしいと言えます。すでに世界一の遺伝子組み換え消費大国といってよく、いまさら入ってきたからと騒ぎ立てる問題ではありません。ここの違和感が非常に強かったのです。たしかにコメと麦に関してそうなることにポイントはありますけど、コメと麦はすでに遺伝子操作によりかなり体に悪い食べ物となっており、いまさら遺伝子組み換えどうこうで騒ぐことではないのです。騒ぐならもっと前から根本的に見直せばいいことです。

もともと日本の農業なんて崩壊してるも同然で、大企業や農協の言うことを聞かなければどうにもできないというのは、昔から指摘されていることです。それなのにい・ま。さ・ら種子法廃止で外資がなだれこんでくると表現することの矛盾。これを考えていたのですが何となく見えてきたものがあります。それに種子法廃止にかこつけて遺伝子組み換えの風潮を強くすることで、日本の農薬や多量の化学肥料およびF1雄性不稔の問題も、どこかに消え去ってしまっています。

念のため断っておきますが私は種子法廃止には現状反対です。しかしそれはアメポチである現政府が行うからというのと、日本の固有種を守るというのが並列されていないからであり、水であっても種子であっても民営化されサービスが向上し、市民のためになるのであれば否定はしないということです。大企業はそんなに悪くないという人がいますけど、多国籍企業や大企業の横暴を知らないから。現場でそのような企業たちから痛い目にあった人の言葉を聞けば、大企業に希望など感じませんから。

さて、上記でありながら種子法廃止に肯定的な考えを持つ理由は、農協及び都道府県の根深い利権があったからです。現在に至るまでほとんどのコメ農家は種子法があるため、毎年種籾か苗を地域農協から購入しています。この種子法を廃止されて一番困るのは、この法律に基づいて任官し甘い汁を吸っている、都道府県の職員と地方公務員であるという指摘があるのです。税金から給料をもらい種子法を利用し全国の米作農家に君臨してきたのです。

つまりこれは中央集権化であって地方から国へ権力を移譲しているということで、もっといえば利権の取り合いにすぎません。だって種子法があるうちは各地域ごとに奨励品種を選定し、農協から販売された種籾からの作物しか農協は買い上げません。栽培方法も農協が指導しますから農薬や化学肥料まみれです。だから自然農家などは農協に出荷できないことが多いので、自分で販売先を見つけているわけです。また種苗業界は新しく種を作ろうといったところで流通ルートも販売組織も持っていないのです(農協は奨励品種しか買わないので)。

三井化学アグロはみつひかりというF1雄性不稔の品種を扱っていますが、みつひかりは非常に高い品種であり、これから農家はこのような一般米の何倍も高いコメを買うことになりうるので、批判はよくわかります。遺伝子組み換え種子は世界中で批判されたため、世界中で輸入規制されており、日本はまた在庫処分場になる可能性があります。ある情報では以前遺伝子組み換え種子を生産していたアメリカ農家が売れなくなったため、いまはすべて大麻に置き換えたそうですが、これも時代の流れであり大麻がビジネスモデルとして確立してきている証左でもあります。

しかし種子法があると種苗業界にはコメの原種もノウハウも農家の人脈もないし、最近のブランド米の多くは育種した都道府県が種苗登録していますから、種苗業者が再生産して販売したら犯罪行為になってしまうのです。これはある意味で業界のビジネス促進、開発促進を強力に阻害していると言えます。システム上はよくありません。もちろん現在の新種開発は売れるためだけに健康を度外視しているので、新種が作られれば作られるほど医療上の問題が生じるため、開発促進しないほうがいいという論理は成立しますが。

先述のみつひかりは雄性不稔F1ですが吉野家で採用されているとか。まあ、こんな状況ですがまとめると、種子法が廃止されて民間主導になることで、外資主導となり遺伝子組み換えが氾濫する恐れはあります。しかし種子法があると都道府県はより閉鎖的で利権的となり、農家は命令通りのものを慣行農法でしか作れず売り先もなく、自家採取していくときも登録されて「いない」ものでないと自家採取もできないのです。種子法がある限り都道府県のいいなりになるか、みつひかりのようなコメを買うしかないわけですね。

水はなかなか民営化、自由化されても一般人が事業参加することは難しいですが、農業やコメの場合民営化、自由化されて大企業も入りやすくなりますが、一般人も参入しやすく農家も都道府県や農協の言いなりでコメを作らなくても済む可能性がある、と私は考えています。さて、これはどちらがいいでしょうか?おそらく現在は大企業が入ってくるデメリットを考えたほうがいいんでしょうが、これは結局買う側の市民の問題と、批判だけして自分たちで打開しようとはしない製作者や農家、果てはやはり市民の問題があると思います。

国鉄はJRになりメリットもあったのではないか、と私は思います。そういう意味で種子法の廃止は自由化の陰陽が体現されており、遺伝子組み換えが入ってくるという安直な話で片付けられる問題ではないということです。システムは運用側の意図によって全部変わってしまいます。政府がまともであれば種子法廃止は善の方向の進む可能性もあるわけで、どちらかといえば政府がどうしようもないことが問題なので、前述のように現在の政府だから種子法廃止に反対というのが私の意見かなと思います。
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キチガイ医

Author:キチガイ医
平成25年4月よりTokyo DDCとNPO法人薬害研究センターを設立、平成28年1月からはうつ民のセレクトショップや無料メルマガもやってます(詳しくはリンクをご覧ください)。薬の減薬や断薬、支援施設運営や、執筆や啓蒙活動を通して、自分の素人的意見を発信していければと思います。当ブログはリンクフリーですが、リンクするときは一声おかけください。

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