アシュトンマニュアルが嫌いなわけ

いつも私が何かを書くと問題しか起きないが、それもまた意味があろう、今回も叩かれそうな内容を書いてみる。これによってご質問の答えとしたい。

はじめに断言するが、私は正確にアシュトンマニュアルを読んだりしていない。英文を流し読んだだけで、あとは他人のブログ内をみれば訳したりしてくれているので、それを覚えているだけである(これだけでも叩かれそうだが)。かといって別にアシュトンマニュアルに間違ったことが書いてあるとはあまり思わない(個人的にそう思う部分は後半に書く)。特に薬が精神的な苦痛を和らげるかもしれないが、結局症状の先延ばしや問題の先送りになるといったようなことは全くその通りで、ずっと前から私も言っているしフェイスブックなどにも書いてきた、当たり前の話である。精神薬全般は、人間が持っている自浄作用を妨げる。それは精神薬に限らず精神や思想すべてにおいてそうであり、精神病患者や薬害患者を守らねばならない、安全な場所で保護してあげねばならないという考えそのものが、著しく自浄作用を妨げている。これは一種治る人と治らない人を隔てる境界線になっている。

常々私は患者さんに優しくしてはいけないといったようなスタンスでブログを書いてきた。だから自分でも人でなしといい、常に批判ばかりであったが、もはや精神障害の存在など認めていない私にとって、そのスタンスは当たり前の話である。人間に限らず動物全体が、自分が守られて優位になる立場や場所があるなら、そこに定住しようとするのは当たり前の習性。そしてまた、相手を責めることができる立場に居続けようとするのも、人間にありがちだ。それらはエネルギーにはなるかもしれないが、改善にむすびついたりしない。そのことは精神科の治療成績が証明している。言っていることはトンでもかもしれないが、内容は宗教などの教えに近いかもしれない。

ちょっと話がそれたが、大まかには普通のことを優しく言っていて、ほめられるべきアシュトンマニュアルのどこがおかしいと思うのか。私の個人的意見としては以下になると思う。それらはすべてアシュトンマニュアルだけでなく、精神医療の根幹的な部分であろう。
① ベンゾを力価の低いセルシンなどに置換して、減らしていくやり方。
② じっくりと時間をかけて、場合によっては十何分の一とかの減量によって、数年かけるやり方
③ 患者は全く悪くなく、すべては薬のためであるというやり方。
④ なぜ精神医療の根幹に否定的である彼女が、大学教授になりえたか。
⑤ なぜ他の批判者たち(特に有名な外国医師たち)と違い、彼女のやり方がマニュアルになっているか。
である。

①② についても別に全否定はしなくていいかもしれない。実際私もこの方法をとることはよくある。しかしこのブログを読んでいるものなら反対者でも賛成者でもよく考えてほしい。ベンゾ系が覚醒剤まがいの薬であることは異論ない話であり、覚醒剤中毒を治療する時、別の覚醒剤に置き換えて、しかも量を少なくしながら投与し、だらだらと数年も飲ませ続けるだろうか?例えるならコカイン中毒である人に、大麻を与えることで離脱症状を紛らわせようとしている、あるいはコカインの量を減らして数年減量していくことで中毒から卒業させようとしている。これは本当にまっとうなやり方なのか疑問ということなのだ。

そして③、これは日本でもよくやられている、患者会を取り込んで自分の発言権を拡大するための普遍的手法だ。宗教的といってもよく精神科医はすべてこの人間特性を利用する。その場合に団体に属するものは決して批判されたりはしないし、逆にその団体を批判するものは集団攻撃の憂き目にあう。その団体のトップに立つものは誰であれ、洗脳した集団のものが必ず守ってくれる。この流れは必ず④⑤につながっていると私は思う。そもそも本質的に反精神医学的であり、精神医療業界にたてつく存在なら教授になどなれるはずはない。精神医療社会とはそうだからこそ精神医療社会なのである。ここに私は善意の陰謀と良識派精神科医の大いなる流れを感じるので、キライなのだ。

患者さんに優しくするというのは、例えるなれば大手術をした患者さんに、ベッドで安静にして介護してもらいなさいというのに似ている。しかし現実の治療、近年の治療はそうではなく、おなかがまだ開いてようが痛かろうがどんどん歩かせる。厳しいようでもつらいようでも、病気の人にさらに過酷な押し付けのようでも、そうしなければ自然治癒力が働いてこないからだ。近年の精神医療のすべては、優しくもなく薬漬けにする治療か、優しくして薬漬けにする治療か、優しくして取り込んで少量処方にする治療しかない。そのどれもに陰謀が潜み、集団化や顧客化を企む意図があるのだ。

精神医療はあらゆるものをすべてなくすべき、いまはそれが唯一の大目標である。



スポンサーサイト

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

No title

なにをなくすんですか!?e-350e-451

No title

あらゆるものをすべてなくすべき( ;´Д`)
こんな中2病みたいな医者、やだと思いません?

No title

精神科なんて全てつぶすべきって意見、賛成だよ!
害ばっかりで存在価値なんてないでしょ。反対するのは
精神科医か、文句いってるが実は依存してる患者だけ。

No title

ベンゾ系が覚醒剤まがいの薬であることは異論ない話であり、覚醒剤中毒を治療する時、別の覚醒剤に置き換えて、しかも量を少なくしながら投与し、だらだらと数年も飲ませ続けるだろうか?例えるならコカイン中毒である人に、大麻を与えることで離脱症状を紛らわせようとしている、あるいはコカインの量を減らして数年減量していくことで中毒から卒業させようとしている。これは本当にまっとうなやり方なのか疑問

=>これは一理ある。

現実感が無くなるだけで 何の問題解決もしない。
人生に於いて…時間の無駄でした。

No title

優しくするといいことがない、というのは間違っていない。病院でも施設でも甘えてばかりで、自分で何かしようという患者はいない。何かしようっていうエネルギーがないわけじゃない。趣味には一生懸命である。アニメの話は止まることがない。しかし苦しい場所にはいかない。自分にとってけちつけられそうな、批判されそうな場所にはいかない。そんなこと生きていれば当たり前なのに、そこがまるで地獄とでもいいたそう。甘えんぼ同士が何一つ刺激がない世界で寄生しあっているだけ。

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

No title

9:52さん、お世話になります。
内容拝見しましたがその通りだと思います。ぜひお返事したいのですがこの投稿では返事できないようです。
ushiku.touyoui@gmail.comに通信してもよいアドレスがありましたら、教えてください。よろしくお願いします。

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

No title

ベンゾジアゼピン離脱症状を経験した者です、ベンゾの名前も知らないままに、診療拒否をされて、ベンゾを全く飲まない日々、其れは生き地獄です4ヶ月で一睡も出来ずに、そのまま病院に入院、今まで処方されたベンゾ一夜にして普通に。自殺も考えます、人間が絶える限界を越えた苦しみを、どうやって乗り切るか。減らして行くしか方法が有りません。

ベンゾ被害者は、アシュトンでなくてもこういったマニュアルを作ってくれた事に感謝してると思います。本当は、色々な患者を診てこられた内野先生に先生なりのマニュアル本を作って欲しいととても感じます。先生の著書を2冊読ませていただきましたが、何か肝心な事が書かれていないような、スッキリしないといった感想です。今度は具体的なマニュアル本を是非出版して下さい。
プロフィール

キチガイ医

Author:キチガイ医
平成25年4月よりTokyo DDCとNPO法人薬害研究センターを設立、平成28年1月からはうつ民のセレクトショップや無料メルマガもやってます(詳しくはリンクをご覧ください)。薬の減薬や断薬、支援施設運営や、執筆や啓蒙活動を通して、自分の素人的意見を発信していければと思います。当ブログはリンクフリーですが、リンクするときは一声おかけください。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR