心因性うつと非心因性うつの違い

フェイスブックでコメントが多かったため心因性うつと非心因性うつの違いを書いてみます。フェイスブックをご覧になった方は、前回の書き方だと誤解を招くかもしれないので、その辺も補足して書いています。

私がとらえている内因性というのは、世間的な外因性も含めて考えているようです。今の内因性、外因性、心因性などの分け方や、うつ病以外のうつを招く疾患と内因性疾患、外因性疾患を分けていること自体が非現実的です。特に内因性って具体的にどんなこと?と聞いて、納得いく話ができる精神科医などいません。セロトニンが足りないとか、そういう次元が低い話は論外(セロトニンはデータさえ示せないいい加減な存在です)。であれば心因性と非心因性とですべてのうつ(うつ病ではなく)を分けてとらえたほうが、対処法もシンプルで成功しやすいし、なにより薬害になりにくい。それがバカな私でもわかる分け方ということでしょうか。
ということで考えると私の中では以下のようになります。

非心因性うつ(これらの大半は見逃されているし、検査さえされていない)
①脳出血や脳梗塞などの器質的脳機能低下からくるもの:
セロトニン理論は仮説?かもしれないが、これには抗うつ薬がかなり効く。
②パーキンソン病、多発性硬化症などの神経疾患によるもの:
抗うつ薬は効かない。いろいろ難しい領域。
③内分泌系の異常があるもの(甲状腺、副腎、副甲状腺など):
補充療法が基本。抗うつ薬は効かない。逆に有害な場合が多い。日内変動が医師に考慮されていない。
④膠原病などが隠れているもの:
ステロイドや免疫抑制剤が基本で、抗うつ薬は効かない。逆に有害な場合が多い。
⑤歯科治療後の後遺症や金属中毒など:
教科書上は抗うつ薬が良いと書いてあるが、効いたためしがない。結局歯科の問題は適切な歯科治療が最も効く。
⑥更年期障害や性ホルモンに関係しているもの:
性ホルモン補充やピルが基本だが、それよりも漢方のほうが副作用少なく効果も期待できる。
⑦血糖調節障害や低血圧由来のもの:
食事療法や体力をつけることが基本で、抗うつ薬はほとんど逆効果。これも日内変動が医師に考慮されていない。
⑧ミネラルやたんぱくや脂質不足からくる栄養障害:
食事療法が基本。
⑨季節性のもの(科学的には不明だが因果関係ははっきりしているもの):
漢方かビタミンD補充療法が有効なことが多い。抗うつ薬は一時的には効くのだが、依存を形成し悪化する。
⑩知的障害や自閉症に(環境変化についていけず)続発するもの:
抗うつ薬が効くこともあるが使い方に注意が必要。これまでのブログ参照。
⑪アルコールによるもの:
抗うつ薬は逆効果。本人にアルコールの病識がないのがほとんどでやめなきゃ治らない。
⑫その他の物質によるもの:
違法ドラッグならイメージしやすいが、鎮痛剤やカフェインやニコチン依存によるものがほとんど見逃されている。当然その場合抗うつ薬は効かない。

心因性うつ(家族問題、職場問題、対人関係、金銭や法律問題など外的な要因によるもの):
原因が外的にあるので抗うつ薬を投与しても、一過性にはよくなるかもしれないが、依存を形成し余計悪くなる。外的要因の調節(仕事を休むとか、法的措置を取るとか、登校刺激しないとか諸々)と、カウンセリングやミーティングなどの対話療法、運動療法や訓練的技法が基本。薬は使わないのが原則だが、どうしてもほしい場合安定剤の頓服などで対処する。

もう一つ大事なのを忘れてました、それは医療薬物性うつです。はっきりいってこれが最も多いのに、日本人の大部分が気付いていない。うつが何年も続くのがうつのせいだと思っている人も多いですが、その場合ほとんどすべてが薬物性なのに・・・世界の常識、日本の非常識ってやつですね。こうやってみると抗うつ薬ってほとんど効かないのが、よくわかります。しっかり結果と相関してる。

最後にうつ病が、「気分が落ち込むこと」や「悲しい気分」や「イライラして気分に問題があること」や「不眠だったり自殺を考えること」と考えている人が多いようです。だから日本中うつ病が治らないのでしょう。そんなものはうつ病ではありません。昔のうつ病とは(漢方では気虚とかいいましたが)、食事もできずやる気はゼロでエネルギーはすべて枯渇、不眠になどなりませんし自殺する元気も考える気力もありません。うつ病というのは本気で何もできないのです。イライラなどもってのほか、前者は生理的なうつ状態でうつ病ではなく、後者をこそうつ病といっていたのに(最近は大うつ病らしいですが)、その考え方をどんどん拡大解釈したのはどんな理由か、もう聡明な皆さんにはお分かりかと思います。

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検査もされず薬を飲まされている方々が沢山いるのでしょう。嘆かわしいことです。インターネットでは漢方や代替医療でよくなる人も少なくないよう。うまく使い分けてくれればうれしいです。

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私のブログ(甲乙經の完訳出版について)は
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平成25年4月よりTokyo DDCとNPO法人薬害研究センターを設立、平成28年1月からはうつ民のセレクトショップや無料メルマガもやってます(詳しくはリンクをご覧ください)。薬の減薬や断薬、支援施設運営や、執筆や啓蒙活動を通して、自分の素人的意見を発信していければと思います。当ブログはリンクフリーですが、リンクするときは一声おかけください。

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