儲からない

一応皮肉だと思って読んでいただきたいのだが、自分のやり方はホントに儲からないと思う。いや自分だけではないだろう、精神薬を使わないと精神医療は儲からない。患者が外来にあふれたり、一生通院し続けるなどあり得ないことなのだ。数百人も外来に患者が来たり、新患予約が何カ月何年も先、それ自体すさまじく馬鹿げたことだが、どうやら日本人はそういう病院がお好みなのだとあらためて感じる。

正直な話、私は人より収入は得ているだろうと思う。そういうシステムにのっかっているし、開業医が儲かるシステムに日本がなっているからだ。しかしここで問題としたいのはそういうことではなく、精神科医が優良な薬依存の固定客をどのように作るかということである。結局話はいつもと同じに戻るかもしれないが、日本のやり方はすさまじい。

通常私のクリニックにまっさらな患者が来た場合、3~6か月でよくなって卒業することが多い(実際何の病気でもないから当たり前)。この人たちはほとんどすべて精神薬を使っていない人たちである。また長くても1年から1年半くらいで卒業する人が多く、この場合体調的には悪くないのだが今一歩踏み込めないという場合が圧倒的だ。そしてそれを打開するきっかけは傷病手当や解雇期限や法的問題などの外的要因が多い。私がやることは漢方を処方する、カウンセラーに相談させる(重症の場合のみ)、診断書を書いて休ませる、これだけ。来たいときはずっと通っていいし、来たくなくなればいつでも来なくなれば良い。一生薬を飲み続けろなんて全く言わないし、この数カ月でメジャーが必要な人自体一人くらいしかいなかった。

もう一つ、減薬断薬を期待して私のクリニックに来る人は多いが、その人たちも順調にすすむ人は6カ月から1年で断薬にまですすみ、そこまでいけば結局同様に卒業である。どうしてもやめられないとかやめたくない人だけが残っていくのだが、はっきりいって少ない。逆に離脱症状に耐えられずまた元の病院に戻ったり、当院の方針に不満を感じて去っていくものもいるが、これもまた一つの卒業かもしれない。これらを鑑みると、かなりの数が良きにつけ悪しきにつけ通院終了になるので、相当数新患の申し込みがないとクリニックの収支など増えてはいかないのだ。

何度も書いているように精神薬の依存性はすさまじい。いったん飲んだらその麻痺した感覚や楽になる感覚からはなかなか抜けれない。つまりそれは一度でも薬を飲ませたら、二度と逃げることができない世界に放り込まれるようなものなので、どんなにうまく減薬操作しようが、最後は努力や根性でしかなくなる。まさに覚醒剤や麻薬と大差ないわけであり、そんな薬を飲んでいるわけだから、精神科から卒業することなど夢のまた夢になる。精神薬による苦しみの先送りと悪循環のサイクルが待っていて、精神科医にとってお得な患者になってくれるわけだ。知ってしまった私としてはそんなことはもうできないし、精神薬を出さなければ患者はいなくなる。二律背反する経営をやっているとあらためて思う。

今の患者さんで一生薬を飲み続けなくてはいけない人などほとんどいない。それにもかかわらず何百万人という人が精神科に通院し、何年や何十年も薬を飲んでいる。このことはアヘン戦争時代の中国につながるものがあるし、はっきりいって亡国の危機なのだ。日本は一辺滅んだ方がいいと思う自分もいるので、矛盾しているなとは思うが・・・

そして良識派とか名前が売れている精神科医は、精神薬を減らすことには協力的だが最後はなかなかやめてくれない。はっきりいってこれが一番人気なのは私にもわかっているのだ。だって事実私もそうだったから。依存してしまっている薬を副作用が出ないレベルまで下げて飲ませる。当たり前だが服薬感覚もいいし、名医だとかいう話になろう。何より儲かる!!しかしその裏で失っているものまでは結局説明しやしない。

日本が助かるためには私のところも含めてすべての精神科を潰すしかない、もうそれくらいのところまで来ているのだが、理解できるほど勉強している人はほとんどいないようだ。ああ、早く医者やめたい、でも生きていくために子供を養うために、「まだ」やめれない自分が悲しい限り・・・・チャンスを待とう。
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No title

一人三分、一日百人以上診察する病院もあるとか?
すっげー儲かりまんな。
はよワシも精神科医にい転職せんと乗り遅れますわww

No title

安心を得たいんでしょ。

ツムラを処方しても儲からないのか。

素晴らしい記事、ありがとうございます。勇気のあるないようですね。

先生の治療を必要とする患者さんは、実際、何百万人もいると思います。

精神科ではない他科や分子整合精神医学なども存在するので、将来的には方向転換も可能かと思いますし、今は減薬を求める方も多くいます。

目の前の患者さんたちを助け、多くの洗脳されてる精神医療信仰者の目を覚まさせてください。

重ねてですが、よい記事、ありがとうございます。

No title

 飲んでも変わらないのを私自信分かっていた。
幼少期に親への当てつけもあり、目の前で体温計の水銀を溶かして飲もうとしてみせた。
疲れ果て行き場の無かった私は唯一行ける作業所があった。
けれども16歳で両親が行くなと言われれば行けなくなった。(未成年だから反対されれば来られても困ったようだ)

だから作業所で知り得た幻聴が聞こえる、ナイフを買って職場の上司を殺そうとした等の嘘も付いた。
ご批判もあるでしょうが・・・。

最近両親との縁を自ら切った。普通の考えでは不謹慎なのも分かっているから尚更悩む、が結構楽になれた。

まぁ自分で稼いでみたけど楽になんてなれはしない。夢もない。
やるだけやったからそろそろ引退。
疲れた。薬漬けになろうとも仕方が無いのかも。
自殺を考えなかった事はある時期から一度もない。
でもいざとなると恐いものだ。
本気で恐ささえ無くなって未遂もした人間だがら知っている。
もっと追い詰められれば可能。
例えるならば、電車で命を落とす人は迷惑さえ考えられない。
そこまでの余裕さえ無いのだから。

働いても疲れるだけならば薬漬けでも引きこもりたい。
孤独なもんだ。その道を選ぶも自分自身。

それにしても何故に薬だけで済ませるのだろうか?何故心の内を診ようとしない?
無駄金使っているとしか思えない患者がいても何故他の医師の所に行ってくれ、責任を負いたくないと言えないのだろうか?金儲けか?
東洋医先生の所に行くことによって以前の病院を疑問に思った。

5分診療で患者の全てを診られる訳がないと分かっているのに、何故医師は揃って反対しない?反対しても無理だから?

電気通す前の寝る注射は病みつきになります。すっと冷たさがあって起きた時の熟睡感は普段の睡眠では得られない。ただそれだけの事。
今は学校との連携もあるようだが、成人になれば過去の情報を連携してはくれない。そこまで求めても仕方がないのだろうけれども。
今更どうでもいい事だ。

考えても仕方がない。社会のお荷物となって生きるのも一つの手だと思うようになってきた。
出来る事をやってみたから良かった。
一言で疲れた。
プロフィール

Author:キチガイ医
平成25年4月よりTokyo DDCとNPO法人薬害研究センターを設立、平成28年1月からはうつ民のセレクトショップや無料メルマガもやってます(詳しくはリンクをご覧ください)。薬の減薬や断薬、支援施設運営や、執筆や啓蒙活動を通して、自分の素人的意見を発信していければと思います。当ブログはリンクフリーですが、リンクするときは一声おかけください。

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