双極性障害について

今日はちょっとネタが浮かばなかったので、リンク自由なkebichan55さんの「精神科医の犯罪を問う」から、少し拝借する。いわく「双極性障害の時代」だ。たしかにうつ病ではなく、双極性障害(躁うつ病)や気分変調症という診断が、この二、三年で爆発的に増えてきた。私はこの増え方はキャンペーンだけではないと思うので、現場の医師として考察してみる。

とはいえまずはキャンペーンとしての側面から考えてみよう。躁うつ病が宣伝されるようになったのは、SAD(社会不安障害)に近い流れがあるように感じる。一般人は躁うつ病というのは、気分が上がったり落ちたりする状態だと考えているだろう。実際は全く違うのだが、専門著書やネット上の知識を参考にすれば、その辺に落ち着いてしまう。ここには、気分の波があるという当たり前の生理的反応を、病気にしてしまおうという、今までの躁うつ病概念を飛び越えた戦略を感じる。

本来躁うつ病とはどんな状態か?前述のように気分が上がったり下がったりとか言うレベルではないわけで、ほとんどすべての人がその程度を勘違いしているように思える。
本来躁うつ病の条件とは
①薬を飲んでいないまっさらな状態で
②躁のときには暴れたり、誇大妄想があったり、裸で踊ったり
③まず周りが手をつけれるレベルではないエピソードがあり
④かと思えば気分が落ちてくると動けず、食えず、外に出ず
⑤そんな状態だからもちろんイライラもしないし、自殺さえ考えれない
⑥ということを複数回にわたって繰り返す
から躁うつ病なのだと私は考えるのだ。これだと会話とかカウンセリングとかいうレベルではなくなるので、薬を使うかどうか議論する話になるわけだ。

この躁うつ病という状態は確かに存在すると思う。科学的にはまだ未定だが、一部は脳以外のホルモン動態で説明がつくのだろう。しかしこの条件を満たす躁うつ病の人が、今躁うつ病だといわれている人の何割いるか、真剣に考えた人がいるだろうか。はっきりいって私は、躁うつ病だといわれている人の5%にも満たないだろうと想像している。つまり95%以上は躁うつ病ではなく、薬を飲む意味がない人たちだ。

気分変調症を躁うつ病と比べれば、躁状態はないわけで、普通に近い状態とうつっぽくネガティブな感じが交互に来る。まさに生理的に当然ある状態だが、この気分変調症も気分障害に含まれたり、躁うつ病のように扱われるようなってきたので、精神医療界や心理療法界はまさに作戦成功という感じだろう。これだとロボットのように気分を完璧にコントロールできない限り、全ての人を気分障害だと定義することができる。まさにSADと同じ流れだ。

双極性障害を宣伝する目的は、もちろん新しい躁うつ病薬の売り込みであるし、今までのリーマスやデパケンなどの売り込みでもあるし、これから認可が通るだろうメジャートランキライザーの、躁うつ病に対する適用拡大でもあるだろう(すでに一部通っているが)。しかし一番の目的は抗うつ薬の副作用を隠すこと、ごまかすことが目的であるかと思う。

教科書的には躁うつ病に抗うつ薬を投与することは禁忌である。うつより躁が怖い病気なのに、無理やりハイにしたらラピッドサイクラーになったり、躁転してトンデモないことになるのがオチだ。ここだけでも躁うつ病と診断しながら、抗うつ薬をどっさり出している精神科医に罪を感じるが、どちらかといえば5%以下と予想する「真の躁うつ病」に投与されているケースはほとんどない。なぜなら精神科医もそのレベルだと躁転が怖いから。そして別に躁うつ病でもなかった、もっといえばなんでもなかった人に、抗うつ薬を投与することで強制的に躁転してしまった後、知識のなさから精神科医に「あなたはうつではなく躁うつ病だったようです」といわれて、納得しているケースがほとんどなのである。

私も著書を書いた人間なので、ひところ抗うつ薬に過大な幻想を抱いていたと反省している。抗うつ薬はメジャーやベンゾ系の安定剤より怖い代物なのだ。何より気分良くさせるその感覚が、違法ドラッグに近いので一度味わってしまうとなかなか抜けれないし、抗うつ薬なしでは元気でいれない脳になってしまう。しかも多量に使って強迫に効果があるという仮説はかなり怪しく、実際多数の典型的強迫に使用したが、ほとんど効果がなかった。あった患者さんも強迫に効果があったというより、ラリって強迫感がなくなっているだけだった。

結局うつ病から気分障害全体へのシフトは、このような精神科医のやり口や薬の副作用を、ごまかすためにこそ強調されてきたのかと感じる。もう大半の人がそのやり方にだまされているので、個人個人が真に深くまで勉強しない限り、救いようがないレベルまできている。付け焼刃で裏事情を教えたところで、洗脳強度が強すぎてびくともしないので・・・

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No title

>抗うつ薬はメジャーやベンゾ系の安定剤より怖い代物なのだ。
>実際多数の典型的強迫に使用したが、ほとんど効果がなかった。
>あった患者さんも強迫に効果があったというより、
>ラリって強迫感がなくなっているだけだった。


ルボックスマックス処方でも
結局、良くならないケースが多いのは
そういう理由なんですね。

No title

どうもおかしいと思ってたらそういうことか。まさに同意見。
ルボックス200mg飲まされてスゲー苦しかったよ。あのことは忘れない。
Rがやってることなんて多剤抜いてるだけなんだよな。
あれだとだいたいよくなるに決まってんのに、まるで神様みたいに扱われてあーアホらしww

No title

ルボックスmax処方について、セカンドオピニオン1が出版されたとき、書評をかいたI医師を散々叩いたセカンド会員は数知れずでした。それをフォローした他のセカンド会員さんが袋叩きにあった過去があります。そのころからおかしいとは思っていました。ルボックス被害にあわれた方、心中お察しします。

No title

家族会も精神科医も同じ穴のムジナでしかかない。
自分が正しいという考え以外成立しないから。
何の科学的根拠もデータも成功性もない精神医療など、すべてつぶれてしまえ!!
よりよい精神医療たは、儲け精神科医と邪魔者を過鎮静したい家族だけ訴えるモノ!!

No title

袋叩きしたメンバーは、教祖を守るのに
必死だったんだろ。

東洋医さんを総攻撃したメンバーと
同じだ。

自分らの気に入らない奴がいると、憶測や思い込みから、悪い噂を流して、影で結託してるから怖いのさ…。

No title

躁鬱には抗鬱薬はまるで効かないと主治医から言われましたが、抗鬱薬で躁転してしまった人=真の躁鬱ではないということですか・・・。鬱病でもなく躁鬱でもなく「抑うつ・落ち込み」程度の与えるべきでない人間に抗鬱薬を与えると最悪こうなる、ということですか?

まさか言い訳としてSSRIなどによるアクティベーションシンドロームすら「あなたは本当は躁鬱病でした。悪化して躁の症状が出たんです」とでも言うつもりなんでしょうか・・・。

そもそも鬱病患者のうつと躁鬱患者のうつは別物だと思います(躁鬱のうつは過眠・過食がある人も多いと聞きますし)。

近い将来にDSMが変わり、現在は2分類しかないⅠ型・Ⅱ型だけでなく、気分変調患者や抗うつ薬による躁転患者などが(あるいは非定型も?)、Ⅲ・Ⅳ・Ⅴ型に「躁鬱患者」として分類されるというのを聞いてもう唖然。

ろくに診断できず、長期間にわたって患者を無駄に多量の合わない薬でこじらせただけのヤブ医者の都合の良い言い訳としても、薬を売り込みたい製薬会社の利害が一致したのですかね。

去年あたりから外資系製薬会社の躁鬱を知ろうみたいなサイトが(相当金かけたな!と感心した作り)いきなりできたので怪しいとは思っていましたが、やはりなという感じです。

No title

やっと好きな仕事に就けた→そして中古でもいいから買おうと働いた。でも今の給料じゃ無理だった。疲れた。
不思議なのは朝3時~4時に起きているのに8時過ぎに遅刻出社、何日か休んだ。後で考えれば、この間休日に買い物以外は外に出ていない事に気付く。
行きたい場所はあるけど電車に乗りたくない、乗れない。
職場の飲み会、その他の誘いも居留守で断り。友達と一度も会っていない事も後で気づいた。
昔と同じ繰り返しでストレス発散できてなかったのね。その為に働いて頑張ったけど。
今じゃやる気も起きない、家の中の事もやっと少しずつの状況。
買い物は人の少ない深夜に、それ以外引きコーモリ。

疲れた、休みたい。来月までに病院見つけて生活保護の申請もしなければいけない。これだけでも結構大変。
もう地下で生きていきたい。
でも薬でどうにかなるのかな?効果なんて無さそうだけど。
ぬいぐるみが居てくれるのが何よりもの薬であり癒される。

実名批判

あのときも、コミ板の管理人さん、I先生を名指しで批判しちょった。自分はハンドルネームなのにさ。
ルボックスマックス処方の正当性を主張してたぞ。
東洋医師を攻撃したときと同じで、R医師に不利な意見を主張する人を、ことごとく批判、攻撃、排除して、うんざりだ。

No title

カルトだからww

No title

よく考えれば、一人もいない・・・
でもエビ少量で十年以上のひきこもりから抜け出た人は少しいました。
エビの被害はその何十倍も見ましたが・・・

青カルテ見ても、良くなるどころか、マックス増量して昂揚、暴力的になり精神症状悪化した人多いよ。
カルテ中断してる人だって、悪化したこと報告できない人、たくさんいると思うよ。


No title

ルボックスマックス処方は、ふつうの精神科で出るマックス量超えてる量を言われて、悪化して苦しんでいるのに、出してくれる病院駆けずり回って、本当に痛々しかった。それに、多剤を反対しているのに、ルボックスは多剤なのもつじつまがあわない。
それに、青で小さないざこざがあっても、暴言吐く患者を味方するのもどうかと思った。躁転してるのをかばうためだとしたら、痛すぎる。

暴言吐いた患者、何人か、いたよな。ありゃ、絶対にルボックスで躁転したんだと踏んでた。

No title

新薬がでるとモルモットにさせられるのはごめんだ。所詮、対症療法で少し良くなってもたかが知れとる。

No title

精神薬なんぞ使わないのが一番だ。
経験した人間ならよくわかるだろ。

メジャーミニマム処方とSSRIマックス処方が、R氏のセオリーの両輪だと主張してたよな。
I氏のセオリーのように、SSRIもミニマムが適当だろ。
薬使うなら、できるだけ少量がいいと思うよ。
使わなくて済むのなら、もっといい。

No title

薬、飲んでても副作用。減らしても離脱症状。結構キテる。苦しくて涙が出とる。。

No title

お気持ちわかりますe-445本当に大変ですねe-445

私はまさにそのパターンの患者です。
私の家族環境の異状さを主治医が知っていながら、母親が感傷的になり主治医の所に行ったタイミングで私を診ずに、母親に躁うつ病と言い薬を変えました。娘の病名も薬も関心のない母親だと知っているはずなのに。
私は主治医に何度もエビリファイとデパケンに変わってからの苦しさを訴えました。服用してから、二ヶ月目に婦人科の病気になり、強迫観念も神経症も出また。
自分で止めるしかなく、1ヶ月過ぎて離脱症状が出て、1年10ヵ月になりますが、なかなか抜けない離脱症状に苦しんでいます。
何でもなかったのにうつ病と言われ何年ものパキシル、そして躁うつ病。
2ちゃんねるを見ると一目瞭然にこのパターンを素直に受けて、不安や疑問を抱えながら向精神薬を飲んでる人がすごく多いです。
詳しいことは私もブログに書いて行きます。
http://ameblo.jp/coccorogirl/theme-10058581185.html
一人でも多く声をあげる事で、一人でも多くの
患者が減るかも知れないので。

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No title

検査そのものに意味がないことから勉強してください。

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No title

>21:30
良くなりませんね。私はそんな抜き方は推奨していないし、全部が禁断症状のせいでもありませんし。準備はろくにしとらんし、心の病にクスリはいらないとか、断薬のススメの本を読んでないことも丸わかりだし。勝手にやってください。
プロフィール

キチガイ医

Author:キチガイ医
平成25年4月よりTokyo DDCとNPO法人薬害研究センターを設立、平成28年1月からはうつ民のセレクトショップや無料メルマガもやってます(詳しくはリンクをご覧ください)。薬の減薬や断薬、支援施設運営や、執筆や啓蒙活動を通して、自分の素人的意見を発信していければと思います。当ブログはリンクフリーですが、リンクするときは一声おかけください。

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