薬漬け体験談2

自分の本から薬漬けの怖さを書いたケースの二つ目を紹介する。
このブログをみる人ならわかるだろうが、こういうケースは別に珍しいわけではない。日常的なことであり、一般的なことである。あなたが精神病院に入れば、このような悲しい結末が待っているかもしれない。

患者さんは男性で幻覚や妄想が強く、統合失調症(昔でいう精神分裂病)として矛盾しない状態であった。これらの改善がなかなかみられず入院したのだが、薬漬けの内容がひどく入院11日目に呼吸停止から植物状態となってしまった。最終的に亡くなられ執筆段階で裁判係争中なのだが、その薬物の量が筆舌に尽くし難いので紹介したいと思う。

一言でいえばこの方の薬の量は、マイケルジャクソンの何倍も飲んでいる計算だ。薬物量を計算する一つの目安がCP換算値と呼ばれる数値であるが、強い精神病の薬には投与量の目安となるようそれぞれに換算値がふってあり、変更するときや増量、減量する時にこの数値を参考とする。教科書的には統合失調症であればCP換算値は100~600からを目安とするようされており、重症の場合でも副作用などを考慮し800程度とするよう推奨されている。
ちなみにコントミン12.5mgという薬を例にとれば、一般の方がこれを飲んだ場合ぐっすり眠れること間違いない強さだが、この薬の換算値が12.5である。CP換算値100というとこの薬を一日8錠飲んでいる計算になる。

統合失調症とは多くの薬を使うものだ、幻覚や妄想を抑えるためにはしょうがないのかも、というのは普通の発想であると思う。ではこのケースでは一体どれだけの薬が投与されたのであろうか。このケースで入院初日から投与された薬量はじつにCP換算値6300!。これは先ほどのコントミン錠で計算すると一日500錠を飲んでいる計算になる。その結果どうなるのか?一日中寝てしまい呼吸も止まりそうだ、と考える人がおられればそれは自然な発想だろう。

この薬を投与された結果は書いたとおりである。このような行為は精神病院において毎日繰り返されているのであり、このような行為を治療と呼ぶことができるだろうか?その意味において精神病院というところは形を変えた収容所に他ならない。それは精神科のクリニックであっても、同様の精神科医が勤務しているのだから大差はない。
もちろんすべての精神科医がこうであるとはいわないし、他の精神科医で懸命に働き患者さんから感謝されているものもいるので、その全員を否定したいわけではない。しかし非常に多い印象があることは事実だ。

実は東京で五年間に薬物中毒死で検死された人は数百人いることが分かっている。この中には自殺が含まれていないが、そのほとんどすべてが医療用薬物であり、しかもODではない、医師に決められた通りに飲んでいた人たちであることが判明している。このケースが氷山の一角にすぎないことの証明といえよう。

教科書や論文も惨い。吉尾隆の「精神科薬物治療とアドヒアランス」に掲載されているデータでは、全国61施設の精神病院での抗精神病薬の平均CP換算値が873であり、最高は9000台であることが示されている。投薬する医師も鬼だが、これを堂々と載せれる根性もまたすごいと思う。私には「これくらいの数字は一般的だからしょうがない」的な発想にみえてしまうのだ。世界の精神科病院で戦後に死んだ人の数は、戦争で死んだ人の数より多いというデータもある。この治療を常識とされて精神病院で死ぬくらいなら、犯罪で刑務所に入る方がまだましな扱いなのだ・・・・
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手に負えない子供を処分してくれてありがとう。先生。

という考え方。怖いです。
精神科医や製薬会社と一緒になって子供の精神病を広めようとする家族会の幹部にそういう人物がいることもあるようですね。

No title

いそうだね、こいつは我が家の恥だから、入院させて二度と外に出さないで、みたいな家族。
日本人は周りの目線しか興味がないんでなかろうか?

必死になって、子どもを回復させる親の頑張りは認める。
だが、自分の子どものことだけならともかく、よその家族の処方のアドバイスをしたり、一日中パソコンにはりついて、子どもを回復させる以外のことを訴えてる人たちは違和感を感じる。

No title

多分ね、子どもは良くなっているのだと思う。

でもコミの管理人さんは、裏掲示板では知らないけど表では孤軍奮闘、孤独な姿だよね。
街頭に出るでもなく他のサイトの記事貼ってるだけだから仕方ないけど。
せっかく表現力あるのに自分のこと語らないから同感もできない。

親子関係うまくいってないんじゃない。
かといって、社会的に評価してもらえない。自分が敬われ輝きたい居場所が欲しいんだろ。
原発のことやら、家族会やら、情熱をかけて、教祖や信者から認めてもらいたいんだろ。哀れだと思っとるよ。

たしか、ダンナも精神疾患になったんだよな。家庭でうまくいかないから、他者からの評価を求めるんだろ~

東洋医さんのセカンドオピニオンでも、ふつうはカルテで自分の家族のこと相談するのに、カルテで自分のホームページ充実のための情報求めてた。必死に他人のため、頑張ってるんだけどさ、評価を求めてるんだろな。

自己評価の低い人って、感謝や賞賛を求めるよね。
愛情飢餓者が多い。
何よりも相手から求められる存在でありたい。求められることに何より生き甲斐を感じて満足する。
愛情飢餓感が強ければ、相手から求められ、感謝され、賞賛されることをしてないと安心できない。
プロフィール

Author:キチガイ医
平成25年4月よりTokyo DDCとNPO法人薬害研究センターを設立、平成28年1月からはうつ民のセレクトショップや無料メルマガもやってます(詳しくはリンクをご覧ください)。薬の減薬や断薬、支援施設運営や、執筆や啓蒙活動を通して、自分の素人的意見を発信していければと思います。当ブログはリンクフリーですが、リンクするときは一声おかけください。

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