栄養の話2
栄養の話の続き。
ビタミンB12は核酸の生合成に関係する重要なビタミンの一つです。ビタミンB12は動物性食品にほとんど含まれており、植物性食品では海苔にのみ含まれています。長尾さんに聞いても何で海苔にだけ入っているかはわからないようで、私にもわかりません。なぜか知ってる人がいれば教えてくださいませ。
ビタミンB12も赤血球再生、肝臓の保護などに役立ち、また薬としてはメチコバールとして糖尿病や手足のしびれに出されており、末梢神経障害などにも応用されます。また胃切後の患者などでは胃の内因子が欠乏して貧血になることがあり(悪性貧血と呼ぶ)、胃の手術をしている人は気にするべきビタミンの一つです。ビタミンB12はカルシウムと同時に摂取することで効率よく吸収されるといわれます。また欠乏すると味覚障害、胎児の無脳症なども関係するとされています。
葉酸は緑黄色野菜から抽出されたビタミンで、DNA合成などに重要な役割を果たす栄養素です。肉、魚には含まれず野菜、豆、海藻類などに含まれます。特に葉酸は妊婦が摂取すべきということで、一般の人でもなじみが深い栄養素でしょう。
必須アミノ酸の一つであるメチオニンが代謝されるときホモシステインと呼ばれる物質が産生されますが、残念ながら葉酸やビタミンB6、B12などが不足すると、高ホモシステイン血症をきたし、高脂血症、うつ、動脈硬化などのリスクが高まることが分かっています。
妊娠に関していえば葉酸の摂取不足が、胎児の発育や奇形などに影響を与えることが分かっています。またそれは妊娠早期に決定されてしまうので、妊娠が判明してから葉酸を摂取してもむしろ遅いといわれているようです。また切迫流産、死産、妊娠中毒症、早期胎盤剥離なども葉酸の不足が原因の一つといわれており、これらになるかならないかは運などの問題ではなく日ごろの努力が影響されたものなのです。
もっとも有名で大事なビタミンがビタミンCかもしれません。しかしこのビタミンCほどに嘘がはびこっている栄養素もないでしょう。哺乳類の中でビタミンCを合成できないのは人間とサルくらいだそうです(ほかにも少しいますが)。現代社会の中で食物のビタミンCは極度に低下してきています。最も普遍的なビタミンなのに、我々はビタミンCの摂取不足傾向にあるようです。
ビタミンCには抗酸化作用、免疫活性、コラーゲンの生成、抗アレルギー効果、精神状態の改善、酵素の賦活、鉄の吸収を助ける、高コレステロールの抑制など様々な働きがあります。ビタミンCが老化にも良いといわれる理由ですが、ビタミン飲料などは危険がいっぱい伴います。
そもそも合成ビタミンCと天然ビタミンCはかなり違いますので、レモン何個分とか書いている商品には注意する必要があります。合成ビタミンCは抽出時に糖分、石油物質、着色料、香料などを交えて生成されます。しかしこれは作るときに使われるものなので、基本的に日本では表示はされないと思います(間違ってたら教えて)。こういうのがビタミン飲料には入っているので、健康ドリンクもビタミン飲料も、もとをただせばとっても不健康な飲み物です。さらに液糖が入っているとなると、もう手には負えません。
そもそもビタミンCは本来無味無臭です。多くの人が酸っぱいとか誤解しているようですが、それがそのまま洗脳の第一歩。ビタミンCは体に悪いとするネット情報がたくさんありますが、これは実に巧妙に人々をだましています。天然のビタミンCは確かに体にいいのですが、合成のビタミンCは上記に加え、体内でデヒドロアスコルビン酸になったり、さらに質が悪いとすでにデヒドロアスコルビン酸そのものになってたりします。これは合成の経路でモノデヒドロアスコルビン酸ラジカル(MDA)を生み出し、それが体を傷つけるといわれているわけです。それと上記の理由を加えて、体によくないのは当然ですが、そのあたりを危険を煽るHPは決して書きません。知らないか確信犯かのどちらかです。
ビタミンCは複数回にわたって取るのが効果的だとされています。これは血中濃度のピークがある一定以上になると医学的効果を出しやすいからだそうです。ビタミンCは大量にとると下痢になりやすいので注意が必要であり、逆に言えば便秘症には意味があるともいえます。
酸化防止剤(ビタミンC)と書いてあるものが多数ありますが、合成「アスコルビン酸」ビタミンC(アスコルビン酸)、ビタミンE(トコフェロール)、BHT(ジブチルヒドロキシトルエン)、BHA(ブチルヒドロキシアニソール)、亜硫酸ナトリウムなどの危険性はぜひお調べください。またビタミンCと安息香酸ナトリウムがくっついたら何になるかもぜひお調べください。厚生省でも発表されています。
ビタミン D といえば、骨を助けるビタミンとして有名であり、骨粗鬆症の予防に必要であることがよく知られています。ただ、ビタミンDの働きはそれだけではなく、がんの予防や感染症の予防など様々なものに及ぶのです。
ある研究では血中のビタミン D レベルが 10ng/ml 増加することで、すべての種類のガンについて -17% の罹患率となり、死亡率は -29%、消化器系に限れば -45% の罹患率になる。ビタミン D の血中濃度が 20ng/ml 以上だった人は、それ以下だった人に比べて結腸ガンの割合が 1/3 に低下していた。同様の結果は、膵臓ガン、直腸ガン、結腸ガン、前立腺ガン、肺ガン、乳がん、腎臓がん、膀胱がんなどでもみられた。とあります。
ビタミンDは日光が生成に欠かせないとされていますがこれは間違っていないと思います。現代人は日光を浴びる機会が少ないことも、ビタミンD不足の一つの要因かもしれません。
ビタミン D は脂溶性ビタミンなのでとりすぎると少し問題があります。仮にサプリメントで摂取するとしても、その点には注意が必要であり、さらにいえば活性型とそうでないサプリメントがあるので、もしとるのなら活性型にした方が良いとされています。
食品としては椎茸などに多く入っているとされています。魚介類にも多く含まれています。この点でもまごわやさしいにはとても意味があることが分かります。
ビタミンEは抗不妊作用、抗酸化作用、血行促進や動脈硬化などを抑制してくれる栄養素です。また不飽和脂肪酸を吸収し解毒剤としても機能する効果があります。貧血は鉄分だけでなくビタミンEも改善に必要です。またビタミンAやビタミンCを共に摂取することで吸収率が増し、効果的になります。
ビタミンEは一種類だけではありません。実際には8種類あって、トコフェロールとトコトリエノールがあり、それぞれ、α・β・γ・δに分かれて、計8種類です。このうちdα型が最も人体に有効ということ宣伝されています。
ビタミンEについてはビタミンCと同じかそれ以上に天然と合成を見極めることが必要です。ごく簡単にいうと合成ビタミンEは光学異性体になるので、そもそも持っている作用自体が違うということです。だから表示をしっかり見る必要があります。しかし逆に言うと日本ではその表示がいい加減です。
合成ビタミンEは石油化学製品やテレビン油から作られ、人間の体には不必要な成分も含まれています。ラベルに「天然型ビタミンE」と書かれてあっても、天然素材から作られたものとは限りません。これはつまりサプリや商品にビタミンEと書いてあっても、そのビタミンEはとても体に悪い成分である可能性があるということです。ここでも危険を煽るHPはそういう違いに言及しないか、単一栄養素で研究しているものを評価することがほとんどです。ビタミンEだけいっぱいとって他をとらなければ、生物の体調が悪くなる可能性があるのは当然です。
興味がある人は中国工場、ビタミンEなどで検索すると、大手企業の安いビタミンEが一体なんであるか、酸化防止剤として名目上入れられているビタミンEが一体なんであるかがわかるでしょう。
カルシウムは体の1.5%~2%を占め、体に最も多く含まれるミネラルです。体内総カルシウムの99%は骨や歯に存在し、その構成元素として重要な役割を担っています。またそれ以外にもホルモンバランス、細胞の安定、神経伝達などにも重要な役割を担います。
日本の土壌は火山灰でおおわれているため、そこに育つ野菜のカルシウム含有量は少ないのだそうです。また日本で採れる天然水も軟水が多いので、カルシウム不足になりやすい国だともいえます。それを補うために日本では魚食が浸透してきたのかもしれません。
このカルシウムはカルシウムだけをとっても意味がありません。それどころかよけいに体は悪くなります。カルシウムの摂取には小魚、大豆製品、海藻などを主とすればよいでしょう。何度も書いていますが牛乳はむしろカルシウムの逸脱をもたらし、骨を弱くしてアレルギーなどの頻度を増します。
少し前はカルシウムとマグネシウムの摂取比率は2:1がいいといわれてきました。しかし最近ではマグネシウムの摂取率が低いので、1:1が推奨されています。しかしほとんどのサプリメントはまだ2:1の状況であり、今後変更されてくるかもしれません。またスナック菓子や砂糖は腎臓におけるカルシウムの再吸収を阻害し、血液を酸性側に傾かせ骨を弱くするのでご注意ください。
マグネシウムは人体では7番目に多いミネラルであり、その大半は心臓、腎臓、骨などに含まれています。ほかのミネラルとバランスをとるためにマグネシウムは必須であり、特にカルシウムとのバランスにおいては重要な栄養素となります。体内においては数百の場所で補酵素として働きますので、体調全体においても有用なミネラルといえます。
神経系の鎮静作用、動脈硬化の防止、結石予防、クエン酸回路で働いてエネルギーを産生、ビタミンB群の補酵素などとして働きます。マグネシウムはカルシウムの拮抗剤なので、細胞内カルシウムを上げないようにすることで高血圧なども予防します。これが天然の塩がいいといわれる理由の一つです。
薬物や飲酒によりマグネシウムはカリウムなどと一緒に尿中に排泄されやすくなります。この意味においても薬物や飲酒はいろいろ弊害を起こすわけです。またこれはカフェインや糖でも似たようなことが起こります。
・ 筋萎縮性側索硬化症(ALS)—脊髄の神経細胞で起こる
・ パーキンソン病—中脳の黒質で起こる
・ アルツハイマー型痴呆症—大脳の前頭葉で起こる
ことが言われており、東大の白木博士は紀伊半島~グアム島の地質、水、農作物などの分析調査を行いました。するとカルシウムとマグネシウムの含有量が極めて少なく、逆にアルミニウムが大変多いということが分かったのです。
これは非常に有用な情報ですが、医学書には全く載っていませんし我々は教わったこともありません。これらの情報にのっとって医学研究がすすめられたという話も聞かず、実用化されたという話も、さらに奥深く調査されたという話も聞きません。なぜなら治したら困るからですね。
カリウムは人体に120g程度あるとされていますが、そのほとんどは細胞内にあります。逆にナトリウムは細胞外にあるのが基本です。カリウムは神経、心臓、筋肉に重要なミネラルであり、細胞外濃度が高まると心臓が停止するのもその裏返しです。カルシウムとマグネシウムが相互拮抗作用をするとすれば、カリウムはナトリウムと相互拮抗作用を示します。体液の浸透圧な酸塩基平衡にも重要な役割を果たします。
カリウムが欠乏すると、筋力低下、便秘、不整脈、腎臓機能障害、知覚異常、高血圧など様々な不調をもたらします。女性でむくんでいるという人は、筋肉量の問題もありますが食事が悪い人が多いですね。
カリウムで気にしたいのが放射能性のカリウム、カリウム40 (Potassium-40) です。これは天然カリウム中に少量存在するカリウムの同位体であり、天然カリウム中に0.0117 %の割合で存在します。カリウム1グラム当りの放射能強度は30.4 Bqです。カリウムは地殻の岩石中では主に長石の形で含まれるため、特に花崗岩中に高濃度で存在します。またカリウムは動植物の必須元素であり、体液や組織中に多量に存在します。このためカリウム40は内部被曝の最大の要因となっています。
このことから内部被ばくや少量被ばくはむしろ健康などとうたっている人がいまが、大嘘も甚だしい限りです。
カリウムは、岩石に大量に含まれるほか、動植物にとって必要不可欠な元素ですが、逆に言うと排出もスムーズであり、放射能性のカリウムも同様にスムーズに排出されます。元素には有害性があるものがたくさんありますが、それを人体は長年かけて排出するすべを身に着けてきたともいえるでしょう。ところが現在の人口放射能はこれらと比べると排出しにくいのです。そして人体はその悪影響をただすために働きます。その悪影響はちょっとしたことから狂い始めてしまうのです。
ビタミンB12も赤血球再生、肝臓の保護などに役立ち、また薬としてはメチコバールとして糖尿病や手足のしびれに出されており、末梢神経障害などにも応用されます。また胃切後の患者などでは胃の内因子が欠乏して貧血になることがあり(悪性貧血と呼ぶ)、胃の手術をしている人は気にするべきビタミンの一つです。ビタミンB12はカルシウムと同時に摂取することで効率よく吸収されるといわれます。また欠乏すると味覚障害、胎児の無脳症なども関係するとされています。
葉酸は緑黄色野菜から抽出されたビタミンで、DNA合成などに重要な役割を果たす栄養素です。肉、魚には含まれず野菜、豆、海藻類などに含まれます。特に葉酸は妊婦が摂取すべきということで、一般の人でもなじみが深い栄養素でしょう。
必須アミノ酸の一つであるメチオニンが代謝されるときホモシステインと呼ばれる物質が産生されますが、残念ながら葉酸やビタミンB6、B12などが不足すると、高ホモシステイン血症をきたし、高脂血症、うつ、動脈硬化などのリスクが高まることが分かっています。
妊娠に関していえば葉酸の摂取不足が、胎児の発育や奇形などに影響を与えることが分かっています。またそれは妊娠早期に決定されてしまうので、妊娠が判明してから葉酸を摂取してもむしろ遅いといわれているようです。また切迫流産、死産、妊娠中毒症、早期胎盤剥離なども葉酸の不足が原因の一つといわれており、これらになるかならないかは運などの問題ではなく日ごろの努力が影響されたものなのです。
もっとも有名で大事なビタミンがビタミンCかもしれません。しかしこのビタミンCほどに嘘がはびこっている栄養素もないでしょう。哺乳類の中でビタミンCを合成できないのは人間とサルくらいだそうです(ほかにも少しいますが)。現代社会の中で食物のビタミンCは極度に低下してきています。最も普遍的なビタミンなのに、我々はビタミンCの摂取不足傾向にあるようです。
ビタミンCには抗酸化作用、免疫活性、コラーゲンの生成、抗アレルギー効果、精神状態の改善、酵素の賦活、鉄の吸収を助ける、高コレステロールの抑制など様々な働きがあります。ビタミンCが老化にも良いといわれる理由ですが、ビタミン飲料などは危険がいっぱい伴います。
そもそも合成ビタミンCと天然ビタミンCはかなり違いますので、レモン何個分とか書いている商品には注意する必要があります。合成ビタミンCは抽出時に糖分、石油物質、着色料、香料などを交えて生成されます。しかしこれは作るときに使われるものなので、基本的に日本では表示はされないと思います(間違ってたら教えて)。こういうのがビタミン飲料には入っているので、健康ドリンクもビタミン飲料も、もとをただせばとっても不健康な飲み物です。さらに液糖が入っているとなると、もう手には負えません。
そもそもビタミンCは本来無味無臭です。多くの人が酸っぱいとか誤解しているようですが、それがそのまま洗脳の第一歩。ビタミンCは体に悪いとするネット情報がたくさんありますが、これは実に巧妙に人々をだましています。天然のビタミンCは確かに体にいいのですが、合成のビタミンCは上記に加え、体内でデヒドロアスコルビン酸になったり、さらに質が悪いとすでにデヒドロアスコルビン酸そのものになってたりします。これは合成の経路でモノデヒドロアスコルビン酸ラジカル(MDA)を生み出し、それが体を傷つけるといわれているわけです。それと上記の理由を加えて、体によくないのは当然ですが、そのあたりを危険を煽るHPは決して書きません。知らないか確信犯かのどちらかです。
ビタミンCは複数回にわたって取るのが効果的だとされています。これは血中濃度のピークがある一定以上になると医学的効果を出しやすいからだそうです。ビタミンCは大量にとると下痢になりやすいので注意が必要であり、逆に言えば便秘症には意味があるともいえます。
酸化防止剤(ビタミンC)と書いてあるものが多数ありますが、合成「アスコルビン酸」ビタミンC(アスコルビン酸)、ビタミンE(トコフェロール)、BHT(ジブチルヒドロキシトルエン)、BHA(ブチルヒドロキシアニソール)、亜硫酸ナトリウムなどの危険性はぜひお調べください。またビタミンCと安息香酸ナトリウムがくっついたら何になるかもぜひお調べください。厚生省でも発表されています。
ビタミン D といえば、骨を助けるビタミンとして有名であり、骨粗鬆症の予防に必要であることがよく知られています。ただ、ビタミンDの働きはそれだけではなく、がんの予防や感染症の予防など様々なものに及ぶのです。
ある研究では血中のビタミン D レベルが 10ng/ml 増加することで、すべての種類のガンについて -17% の罹患率となり、死亡率は -29%、消化器系に限れば -45% の罹患率になる。ビタミン D の血中濃度が 20ng/ml 以上だった人は、それ以下だった人に比べて結腸ガンの割合が 1/3 に低下していた。同様の結果は、膵臓ガン、直腸ガン、結腸ガン、前立腺ガン、肺ガン、乳がん、腎臓がん、膀胱がんなどでもみられた。とあります。
ビタミンDは日光が生成に欠かせないとされていますがこれは間違っていないと思います。現代人は日光を浴びる機会が少ないことも、ビタミンD不足の一つの要因かもしれません。
ビタミン D は脂溶性ビタミンなのでとりすぎると少し問題があります。仮にサプリメントで摂取するとしても、その点には注意が必要であり、さらにいえば活性型とそうでないサプリメントがあるので、もしとるのなら活性型にした方が良いとされています。
食品としては椎茸などに多く入っているとされています。魚介類にも多く含まれています。この点でもまごわやさしいにはとても意味があることが分かります。
ビタミンEは抗不妊作用、抗酸化作用、血行促進や動脈硬化などを抑制してくれる栄養素です。また不飽和脂肪酸を吸収し解毒剤としても機能する効果があります。貧血は鉄分だけでなくビタミンEも改善に必要です。またビタミンAやビタミンCを共に摂取することで吸収率が増し、効果的になります。
ビタミンEは一種類だけではありません。実際には8種類あって、トコフェロールとトコトリエノールがあり、それぞれ、α・β・γ・δに分かれて、計8種類です。このうちdα型が最も人体に有効ということ宣伝されています。
ビタミンEについてはビタミンCと同じかそれ以上に天然と合成を見極めることが必要です。ごく簡単にいうと合成ビタミンEは光学異性体になるので、そもそも持っている作用自体が違うということです。だから表示をしっかり見る必要があります。しかし逆に言うと日本ではその表示がいい加減です。
合成ビタミンEは石油化学製品やテレビン油から作られ、人間の体には不必要な成分も含まれています。ラベルに「天然型ビタミンE」と書かれてあっても、天然素材から作られたものとは限りません。これはつまりサプリや商品にビタミンEと書いてあっても、そのビタミンEはとても体に悪い成分である可能性があるということです。ここでも危険を煽るHPはそういう違いに言及しないか、単一栄養素で研究しているものを評価することがほとんどです。ビタミンEだけいっぱいとって他をとらなければ、生物の体調が悪くなる可能性があるのは当然です。
興味がある人は中国工場、ビタミンEなどで検索すると、大手企業の安いビタミンEが一体なんであるか、酸化防止剤として名目上入れられているビタミンEが一体なんであるかがわかるでしょう。
カルシウムは体の1.5%~2%を占め、体に最も多く含まれるミネラルです。体内総カルシウムの99%は骨や歯に存在し、その構成元素として重要な役割を担っています。またそれ以外にもホルモンバランス、細胞の安定、神経伝達などにも重要な役割を担います。
日本の土壌は火山灰でおおわれているため、そこに育つ野菜のカルシウム含有量は少ないのだそうです。また日本で採れる天然水も軟水が多いので、カルシウム不足になりやすい国だともいえます。それを補うために日本では魚食が浸透してきたのかもしれません。
このカルシウムはカルシウムだけをとっても意味がありません。それどころかよけいに体は悪くなります。カルシウムの摂取には小魚、大豆製品、海藻などを主とすればよいでしょう。何度も書いていますが牛乳はむしろカルシウムの逸脱をもたらし、骨を弱くしてアレルギーなどの頻度を増します。
少し前はカルシウムとマグネシウムの摂取比率は2:1がいいといわれてきました。しかし最近ではマグネシウムの摂取率が低いので、1:1が推奨されています。しかしほとんどのサプリメントはまだ2:1の状況であり、今後変更されてくるかもしれません。またスナック菓子や砂糖は腎臓におけるカルシウムの再吸収を阻害し、血液を酸性側に傾かせ骨を弱くするのでご注意ください。
マグネシウムは人体では7番目に多いミネラルであり、その大半は心臓、腎臓、骨などに含まれています。ほかのミネラルとバランスをとるためにマグネシウムは必須であり、特にカルシウムとのバランスにおいては重要な栄養素となります。体内においては数百の場所で補酵素として働きますので、体調全体においても有用なミネラルといえます。
神経系の鎮静作用、動脈硬化の防止、結石予防、クエン酸回路で働いてエネルギーを産生、ビタミンB群の補酵素などとして働きます。マグネシウムはカルシウムの拮抗剤なので、細胞内カルシウムを上げないようにすることで高血圧なども予防します。これが天然の塩がいいといわれる理由の一つです。
薬物や飲酒によりマグネシウムはカリウムなどと一緒に尿中に排泄されやすくなります。この意味においても薬物や飲酒はいろいろ弊害を起こすわけです。またこれはカフェインや糖でも似たようなことが起こります。
・ 筋萎縮性側索硬化症(ALS)—脊髄の神経細胞で起こる
・ パーキンソン病—中脳の黒質で起こる
・ アルツハイマー型痴呆症—大脳の前頭葉で起こる
ことが言われており、東大の白木博士は紀伊半島~グアム島の地質、水、農作物などの分析調査を行いました。するとカルシウムとマグネシウムの含有量が極めて少なく、逆にアルミニウムが大変多いということが分かったのです。
これは非常に有用な情報ですが、医学書には全く載っていませんし我々は教わったこともありません。これらの情報にのっとって医学研究がすすめられたという話も聞かず、実用化されたという話も、さらに奥深く調査されたという話も聞きません。なぜなら治したら困るからですね。
カリウムは人体に120g程度あるとされていますが、そのほとんどは細胞内にあります。逆にナトリウムは細胞外にあるのが基本です。カリウムは神経、心臓、筋肉に重要なミネラルであり、細胞外濃度が高まると心臓が停止するのもその裏返しです。カルシウムとマグネシウムが相互拮抗作用をするとすれば、カリウムはナトリウムと相互拮抗作用を示します。体液の浸透圧な酸塩基平衡にも重要な役割を果たします。
カリウムが欠乏すると、筋力低下、便秘、不整脈、腎臓機能障害、知覚異常、高血圧など様々な不調をもたらします。女性でむくんでいるという人は、筋肉量の問題もありますが食事が悪い人が多いですね。
カリウムで気にしたいのが放射能性のカリウム、カリウム40 (Potassium-40) です。これは天然カリウム中に少量存在するカリウムの同位体であり、天然カリウム中に0.0117 %の割合で存在します。カリウム1グラム当りの放射能強度は30.4 Bqです。カリウムは地殻の岩石中では主に長石の形で含まれるため、特に花崗岩中に高濃度で存在します。またカリウムは動植物の必須元素であり、体液や組織中に多量に存在します。このためカリウム40は内部被曝の最大の要因となっています。
このことから内部被ばくや少量被ばくはむしろ健康などとうたっている人がいまが、大嘘も甚だしい限りです。
カリウムは、岩石に大量に含まれるほか、動植物にとって必要不可欠な元素ですが、逆に言うと排出もスムーズであり、放射能性のカリウムも同様にスムーズに排出されます。元素には有害性があるものがたくさんありますが、それを人体は長年かけて排出するすべを身に着けてきたともいえるでしょう。ところが現在の人口放射能はこれらと比べると排出しにくいのです。そして人体はその悪影響をただすために働きます。その悪影響はちょっとしたことから狂い始めてしまうのです。
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