心の病に薬はいらない

新刊「心の病に薬はいらない~心の薬を上手に抜く方法」(かんき出版)が4月10日に発売されました。
冒頭部分を引用しておきます。
はじめに
 
この本をもって私の精神医学に取り組む活動は、一つの完結を迎えるかもしれない、そう思って書き始めました。これまで私はいくつかの著書を書いてきましたが、精神医学の内情を暴露した『精神科は今日も、やりたい放題』と、さらに精神医学の背景と思惑に切り込んだ『大笑い! 精神医学』をもって、この分野における背景的問題については網羅したつもりです。つまりこの本は背景、それらの問題を理解したうえで、ほとんどの精神科受診している人が悩んでいる「精神薬の抜き方」について書いています。残念ながらこの地球上に完全な「向精神薬の抜き方」は存在しません。どんなにうまく抜いてもその過程で禁断症状に耐えられなかったり、錯乱発狂したり、後遺症的な症状が残ることは稀ではないのです。それこそが私が現在、精神薬を否定する根本的な理由の一つでしょう。これほどまでに危険な薬物は存在しないと言っていいのに、それだけでなく抜く方法さえまともな方法がないのです。私はよく、「なぜ私が断薬の手伝いをしなければならないのか」ということを愚痴ることがあります。なぜならこの断薬の手伝いを本来しなければならないのは、まぎれもなく精神科医と製薬会社たちのはずですから。そして実情を知っている人なら、決して彼らがそんなことするはずがないのも知っているはずです。
 
そんな愚痴は置いときまして、完全な方法というのはありませんが、高確率の有力な「向精神薬の抜き方」というのはいくつか存在します。この本ではそれを紹介していくことが狙いであり、さらにいえばこの本の「向精神薬の抜き方」や、私が参考とした「違法ドラッグの抜き方」より、さらに高確率で有力な方法が開発されることを願ってやみません。まだこの世界においては「向精神薬の抜き方」について、まともな医学研究一つされたことがない現状なのです。つまり私が今回紹介する「向精神薬の抜き方」も、多分に個人的意見が入り、完全な科学的データに基づいているものではないことを理解していただく必要があります。私が高確率な「向精神薬の抜き方」として参考にしているのが、世界100 カ所以上で普及している「ナルコノンシステム」です。これはCCHR(市民人権擁護の会)と呼ばれる反精神医学団体にもかかわりがある、違法ドラッグ(ヘロイン、コカイン、シャ
ブ、大麻など)を中心に薬物から離脱することをサポートする組織です(一部の国では向精神薬の離脱にも応用されています)。そのシステムにおいては違法ドラッグの離脱率がなんと80%以上 という驚異的な数字です。私はCCHRの会員でも信者でもなく、ナルコノンの狂信者でもありませんが、この数字より優秀な数字を見たことはありません。これは精神医学においては到底考えられない数字なのです。ほぼすべての精神医学施設が違法ドラッグを向精神薬に置換するだけであり、さらに向精神薬依存についてはいっさい有効な方法を持ち合わせていません。精神医学における違法ドラッグの離脱率は研究を見るかぎり10%〜20%がせいぜいといったところです。
 
はっきり言ってナルコノンのシステムをそのまま日本に持ち込むことは難しいと思います。まず滞在型施設が基本ですし、費用も非常に高額で一般人にはなかなか手の届きにくい料金です(それでも予約でいっぱいのようですが)。またナルコノンという組織自体が一つのカルトのように扱われています。「ナルコノンシステム」をネットで検索してもトンデモないシステム、非科学的な治療、カルト丸出しといったような論調しか掲載されていないでしょう。なぜこのような優秀な数字を出している組織がカルトと扱われるのか、その意味を人々は知らねばなりません。このように薬物中毒から人々を離脱させ、医学産業に飼い殺しさせていた患者を治してしまう組織は、今の業界にとってはカルトそのものであり、支配者たちにとってはあってはならない存在なのです。それは本を糺せば精神医学という存在が、人を治すために存在しているわけではないことを示しています。人々が単に誤解しているだけにすぎません。精神医学や製薬業界の背景をすべて理解すれば、自然とその解答は導き出せることでしょう。
 
この本では、その手法に私なりの手法や日本的な手法をミックスして、統合的に治療できないかを考えました。この方法は私が2013年4月に新しく開院する「TokyoDDC(drug-diprivation-support-clinic)」で実践しています。これまで私が開いていた「牛久東洋医学クリニック」ではまったく不完全で行えていなかったことを、このクリニックでは実践するとともに、さらに進化させた薬物離脱方法を模索していければと思っています。最後に出版にご協力いただいた渡部さんと、常に私を支えてくれる妻と娘に感謝の気持ちを込めて、この本をささげたいと思います。
 
二〇一三年二月
                                  内海
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読みました!

この本はすごいです。レベルが高くて本当に内容を理解して著者と議論するためには相当な勉強と知識が必要で、口もうまくなければ無理だと思います。何よりも真実が書かれていることに共感します。だから信頼できます。先生は自分はキチガイ医、患者でさえどうでもいいようなことを言っていますが、文面からはそうは感じませんでした。患者だけでなく、日本社会を救えそうな本物の医師だと思います。

Twitterで見かけて色々な発信をされていたので、教えて欲しい事があります、パニック障害がヒドく薬がないと痙攣が起きて運ばれます、パニック障害で有名な医者は殆ど行った、見解は皆、殆ど一緒だった、
薬物療法でまずは症状を抑えるしかない、仕事は絶対ダメ、これは精神科は皆さん一緒ですか?

Martin Harrowの論文

Martin Harrowによる統合失調症と診断された患者を20年間追跡し、分析しなおした新しい論文が、Schizophrenia Bulletinに出版されたようです。


http://www.madinamerica.com/2013/03/do-antipsychotics-worsen-long-term-schizophrenia-outcomes-martin-harrow-explores-the-question/

この論文によれば、断薬後6-10カ月は、再発率が、薬を使いづづけるグループよりも高いが、それを乗り切れば、再発率は、断薬したグループは、薬を使いづけるグループよりも、再発率も低く、不安症状、妄想などの精神症状の悪化もすくなく、社会的改善率も、高いようです。

断薬をかんがえている家族、本人は、初めの6カ月をのりきれば、そのあとはうまくいくという断薬に希望の持てる論文だと思います。

断薬、減薬の参考になればとおもいました。

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最後の支えは家族ですね。

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終点道場

長文お許しくださいませ。

私事ながら、私の減薬、断薬直前(最終はエビリファイ3mgを1/8、1日おき)色々つらくはありましたが、やはり断薬後数ヶ月は、大嵐が押し寄せギリギリの日々でした。

このブログを、「終点道場」と思い、感謝で耐えるしかないと観念致しました。

断薬後の大嵐は、必ず来る。さあ来ましたか、待っておりましたよ。ありがたく正面から受けて立ちましょう。何があろうとどれだけ時間がかかろうと、持てる智恵と体力を駆使し、勝つまで粘り抜きますよ。………こう肚をくくれるかどうかは、最後は本人と家族の、ある意味での真実の追求心にかかっている。と、私は思います。幸い私には粘り強い家族の支えがありました。

講演会などで減断薬に励む方、減断薬を支援する方にお会いし、一層その思いを深くしました。

個人的手法として、いわゆる覚醒剤の禁断症状を想定し、非常時(錯乱など強い症状が出た時)の行動を、予めあれこれ家族ともシュミレーションしたのは大変役に立ったと思います。

例えば、断薬後自壊の想いや妄想に襲われるときは、「自分の飲んでいる薬の副作用添付文書」をうつろな頭で読み、自らを現実につなぎとめました。「こんな状態で死んでたまるか!必ず良くなる!」動けない時に家族の理解は有難いものでした。

内海先生の著書や当ブログ、「支援者のブログ」「減薬断薬体験者のブログ」を延々読みあさるのも良いと思います。(疲れない程度にどうぞ)随分と勉強になり、励まされたものです。

またある時は幻覚や両足の蟻走感で錯乱しかかり、かねて目をつけていたスーパーの大駐車場までたどり着き、

車中でなん十回もワーワー大声を上げて、激しく足踏みをし続けたりもしました。←(もし誰かに見つかった時の為に、「大丈夫です!私は何百万円も損しました!しばらく叫ばせてください!!!」と、言い訳のシナリオまで用意しておりました…)

精神力弱々しい自分が依存心を断ちやっと三種類の薬を止めた、それは即ち、ほんとうの自分、課題だらけの自分と直面することでした。

昔のまっさらな自分には戻れません。これからは「断薬後の0の日々の自分」です。

今でも悩みが煮詰まったり、或は強いパニックになったりすると、突然に生々しく大量服用する幻覚が浮かびます。

これが薬の依存だ正体だ、負けないぞ、と歯を食いしばります。(あまり食いしばり過ぎて奥歯がポロッと抜けました)
実はこれが有難いです。この試練のおかげで私は常に初心に還り、心のありようや生活を省みることが許されます。人様に薬害を解りやすく説明することもできます。

バサッと記憶力が落ち、元のように覚えられなくなりました。おかげさまで転職し、一点集中の仕事を体とメモで覚え、デトックス兼ねて汗を流しています。減収した分買い物のムダも無くし、いつしか気力体力もついて来ました。

何かしら急なショックに突き当たると、ときに舌がもつれて喋りづらくなり、涎が止まらなくなります。驚きと感謝です。後遺症を通して、私はまた切実に自他への理解を深められます。あれこれと書物や資料を探しては工夫し活動できます。

機会を捉えては、知人や友人に少しずつ体験を話しております。関心や反応があるのは嬉しいです。

己の報いとはいえ、向精神薬の薬害は身に沁みて恐ろしく、魂を蝕み失いゆく忌わしい地獄を知りました。こうなったら周りの幸せに少しでも自分を活用しないと引き合いません。

数々の失ったものが在りながら、しかし今自分が日々が豊かに前向きにならせて頂いているのは何故なのか、運命にどう導かれたのか、これまた不思議としか言い様がないのです。

ふと気づいたのですが、元来依存心強い自分は、もし悩みの解答を(解答が本来あるかはともかく)どなたかに一つ与えられたら、

思考はその一つ限りで終わるか、「それじゃあ二つ、三つ、もっと教えて、知ってるんでしょ!!」と解答を要求していたかも知れません。

○か×などどこにもない。哲学書、宗教書、偉人伝、子供の眼差し、山や川や海、おばあちゃまのお言葉、探求心と示唆に満ちた文章。

人間はみな不完全です。そんな人間の悩み、苦しみ、パニック、自分の課題を スルリと解決する魔法のお薬など、この世に存在しない。
謎に満ちた課題に真摯に向き合い、行動することそのものが、自分の生きる証。

それが分かった時、終着駅は始発駅になりました。

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No title

メッセいただいた沖縄の方へ。

通っていただくのは自由ですが、基本的に続かないと思います。一応うちのグループホーム、もしくは会社ではそういう人の受け入れもやってます。十数人が精神薬を抜くために引っ越してきたりしています。期間は半年から一年くらいが目安です。ご参考までに。

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禁断症状緩和

鍼灸は禁断症状の緩和の助けになりますが、
もしお近くに「操体法」を行っている治療院があれば、更に相乗効果が高まると思います。
私はこれで、不眠、右膝の痙攣、体の傾き、体の揺れ等、様々な症状を治して下さいました。
薬があと2種類まで、もってこれました。
もし興味があるのなら、ネットで検索してみることを
お勧めします。

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プロフィール

Author:キチガイ医
平成25年4月よりTokyo DDCとNPO法人薬害研究センターを設立、平成28年1月からはうつ民のセレクトショップや無料メルマガもやってます(詳しくはリンクをご覧ください)。薬の減薬や断薬、支援施設運営や、執筆や啓蒙活動を通して、自分の素人的意見を発信していければと思います。当ブログはリンクフリーですが、リンクするときは一声おかけください。

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