精神薬の薬害を考えるシンポジウム2

引き続き、シンポで出したデータの一部を紹介します。ついでに日本の精神医療のデータも紹介します。

前医で統合失調症と診断されていたもののうち、私、患者、家族ともに幻覚、妄想、思考解体などを認めなかったもの    124/210例

飲んでいた薬の量
7種類以上 77例/416例   
5~6種類 104例/416例

日本の精神医療患者数
約300万人

精神医療の病床数
約35万床

精神病院の死亡退院患者数
約1200人/1month

精神薬の売り上げ
1995年 1667億、2006年 3660億

まあこういうデータを見せられたら、そりゃみんなおかしいと思うでしょう。
シンポジウムでも製薬会社の問題については取り上げましたが、やはり怖いですね。いつうちも製薬会社につぶされるかわかったものではありません・・・

しかしもし精神薬がすべてなくなれば人類は幸せになるのでしょうか?これは難しい問題です。被害者的な人たちにとっては当たり前だ、という返事でしょうが、もし夢物語でも精神薬がなくなればどうなるか、妄想してみるとどうでしょうか?

普通に考えても150年くらい前となれば精神薬は存在しませんでした。その時代が今より幸せだったとはちょっと思いにくいところがあります。もちろん精神薬の問題だけではありませんが、人は弱いので、薬もない時代、依存していたのは酒とたばこと場合によってはアヘンなどであったのでしょう。もし今の時代から精神薬がなくなれば、人は違法ドラッグかアルコールに流れていくかもしれません。

もちろんそれは精神薬を全肯定するものではありませんが、例えば世の中からギャンブルがなくなったらどうなるか、それと似たようなものなのかもしれません。精神薬をなくして、かつドラッグやその他に流れないためには、「人類」は相当努力する必要があります。生きていくうえでの辛い症状は、一切薬のせいにはできません。社会的に相当理想へ近付かない限り、達成などできない領域でしょう。

シンポジウムでは精神薬とは必要悪なのかもしれない、というコメントをしました。これについて異論がある人は多いかもしれません。しかしワーストではあってほしくないというのが私の願望でもあり、皆の願望でもあると思います。まだまだ多剤や副作用を放置されているケースは多いようです。具体的な解決手法を検討していかねばなりません。
スポンサーサイト

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

No title

皆さん、こちらにもコメントしては・・・
十分惨いデータのようですが・・・
どうしてこういうデータを出す医者を責めてばかりで、他の医者を
責めないんでしょう?6割が幻聴ないなら、精神医学に存在価値は
あるのでしょうか?

まぁまぁ。
批判は東洋医さんへの期待の表れでしょう。
みなさんの言葉を糧にして、臨床医として腕を磨いていってくれると思います。
無関心よりも、批判でも書き込みがあった方が、張り合いがあるってものです。
ただ純粋な方なので、批判であらぬ方に突っ走ってしまわれないといいですが。
プロフィール

キチガイ医

Author:キチガイ医
平成25年4月よりTokyo DDCとNPO法人薬害研究センターを設立、平成28年1月からはうつ民のセレクトショップや無料メルマガもやってます(詳しくはリンクをご覧ください)。薬の減薬や断薬、支援施設運営や、執筆や啓蒙活動を通して、自分の素人的意見を発信していければと思います。当ブログはリンクフリーですが、リンクするときは一声おかけください。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR