サプリメントの功罪

フェイスブックにかいたサプリメントの話について転載しておきます。精神薬の依存や離脱症状の話になった時、どうしてもサプリの話が出てきますが、これには功罪があることを知っていただきたく思います。基本的に私は高価なサプリも、サプリ頼りもすすめません。東洋医学でさえもです。パッチフラワーもハーブもカウンセリングもです。さらに言えば医学も否定、自分も否定、日本も否定の毎日です。そんな私の意見ではありますが、それでも精神薬離脱時にはサプリ使用も認めたりする。矛盾の多き様に見えますが、その辺を勉強したい人は読んでくださいませ。

少し医学的になってしまいますが、繰り返し書いているように精神問題と脳ホルモンの因果関係は否定されています。しかしそのことと薬物によって強制的に脳のホルモンが動かされたこと、栄養素という存在が触媒として脳のホルモンに作用すること自体は確かなる事実です。つまり薬害によってもたらされた医原病的脳ホルモンの不均衡は栄養素などで補うことが可能です。しかしそれは所詮サプリメントであり根本的治療薬ではやはりありません。それらを知った上で離脱時の症状緩和としてサプリを有効活用することが望まれます。サプリにそれ以上の価値があるとは私は思っていません。高価で詐欺っぽい栄養療法たちにわざわざ没頭する必要はないと考えています。
安価で良質なビタミン剤はちゃんと存在するのですから。

この国でも馴染みが深くなった「サプリメント」ですが、歴史から振り返ると米国における 1994年の「栄養補助食品健康教育法(DSHEA)」の成立以降、注目を浴び始めた経緯があります。さて、この「サプリメント」。本当に身体に良いものなのでしょうか。実際は摂取することで健康リスクが高くなるものが多く、健康被害が出るもの、効果が充分に得られない(表示成分が含まれていない)ものなどが多いのが実情です。どうしても必要な場合には、現在の食生活と健康状態、服薬状況等に留意し必要があります。最も効果的なのは、食事から必要な栄養素を得ることです。

▼サプリメント業界の裏側

サプリメント業界は、いわゆる「不安産業」のひとつで、メディアも駆使しながら健康不安を煽り、誤った情報を垂れ流し、必要のない商品購入の動機付けを行う産業でもあります。しかも医薬品と違いサプリメントは「健康食品」の分野のため規制も緩慢で、健康被害を被る方々も後を絶ちません。現在の社会は「健康不安社会」です。しかも「健康格差」も拡大の一方です。不必要な情報に惑わされることなく、正しい情報で判断することが最も大切なのです。そうでなければ、次々と飛び込んでくる健康情報と称する「釣り広告情報」によって不健康になり続け、健康を求めて貴重な財産をバラマキ続け、市場をさまよい歩く「健康難民」となってしまうのです。

以下に、サプリメントについて、留意すべき5点を挙げておきます。

▼1.特定栄養素の過剰摂取になりやすいサプリメント
 ◎過剰摂取による副作用が危険

すべての栄養素は、身体に良いからと言って過剰に摂取し過ぎるのも身体には良くありません。大概のミネラルは過剰摂取しても体外排出されることが多い(ビタミンCなど)のですが、脂肪組織への沈着性が高い脂溶性ビタミン(A、D、K)などは過剰症が出やすくなります。摂りすぎても毒になる、ということです。

[事例]
#ビタミンA過剰症:皮膚乾燥、無気力、眼球乾燥、食欲不振、吐き気、脱毛、肝脾腫大、四肢長管骨の有痛性腫脹、頭痛、悪寒、関節痛、口唇炎、等
#ビタミンD過剰症:高カルシウム血症、腎障害(多尿)、石灰沈着、悪心、嘔吐、食欲不振、等
#ビタミンK過剰症:溶血性貧血、核黄疸、高ビリルビン血症、等
#その他:イチョウ葉エキスやビタミンE、EPA、DHA(血液サラサラ系)の過剰摂取は出血時に血が止まりにくくなる。ビタミンCの過剰摂取は下痢になりやすくなる。青魚アレルギーの人はEPAやDHAでアレルギー反応が出ることがある。ナイアシンを摂りすぎると「ナイアシンフラッシュ(皮膚に赤い発疹)」が起こる 。等

▼2.危険なサプリメントが存在するという事実
 ◎広告を信じる前に下調べが必要

国の健康食品の安全性・有効性情報にも掲載されることがありますが、サプリによっては、健康被害が確認されているものもあります。医薬品と違い、規制が緩いので「安全性の保証がないという根本的な問題」が存在します。

[事例]
#食欲抑制剤系、甲状腺ホルモン系、脂肪吸収阻害機能系の各サプリ、等

▼3.医薬品との併用で危険なサプリメント
 ◎併用で起きる副作用が危険

医薬品とサプリメントは密接な関係があります。相互に作用して、時に甚大な副作用を及ぼすことがあります。

[事例]
#ビタミンC剤
炭酸脱水酵素抑制剤や鉄排泄剤は、ビタミンCと併用する事で尿路結石のリスク。
#ビタミンE剤
ビタミンEは、血栓防止薬や抗凝固剤等と同時に摂取すると、出血傾向リスク。
#ビタミンA剤
ビタミンAと同作用を持っている抗がん剤・角化治療剤等と同時摂取すると過剰症のリスク。抗生物質は頭痛、抗凝固剤は作用増大リスク。
#葉酸剤
抗てんかん薬との併用は、効果を相殺してしまい、無効化のリスク。
#ビタミンB6剤
パーキンソン治療薬との併用は、効果減少リスク。
#ビタミンD剤
強心剤との併用は、不整脈、嘔吐等のリスク。慢性腎不全や骨粗鬆症の治療薬同時併用は、高カルシウム血症のリスク。
#カルシウム剤
骨粗鬆症治療薬、抗生物質の同時併用は効果抑制リスク。
#鉄分剤
甲状腺ホルモン剤や抗生物質、抗菌剤等の同時併用は、吸収阻害リスク。

▼4.原材料によってはリスクが高いサプリメント
 ◎栄養素の原材料、種類の違いによっては危険

サプリメントに利用される栄養素と呼ばれるものには、それぞれ複数の種類があり、原材料も複数あることに留意が必要です。いずれにしても製法(原材料)や種類が異なることで頭を悩ますより、食材からの吸収が最も無難で安全と言えます。個別の栄養素別に整理すると膨大な情報になるため割愛します。

[事例]
#カルシウム剤の原料
牛乳、小魚、サンゴ、ドロマイト、等
#カルシウムの種類(数十種類あり、それぞれに性質が異なります)
 ◎無機塩系カルシウム(代表的なものに「水酸化カルシウム」)
 ◎オキソ酸塩系カルシウム(代表的なものに「炭酸カルシウム」)
 ◎有機塩系カルシウム(代表的なものに「乳酸カルシウム」)
#「原材料産地表示義務無し」に隠れた危険
現在の法律では、健康食品に「原材料産地表示義務」はありません。結果として、残留農薬の混入原材料、汚染物質(鉛、カドミウム、ホルマリン、カビ等)の混入が認められるケースがあることも見逃せません。

▼5.場合によっては吸収されないサプリメント.
 ◎他の栄養素とのバランスで吸収される

ビタミン・ミネラル類は、他の栄養素と作用することで吸収され、効果を発揮するものが多いのです。要は単体栄養素のみの摂取では効かないことが多いということです。では、マルチビタミンが良いのか、と言えば、そうとも限りません。

[事例]
#カルシウム
一番有名なのは、カルシウムとビタミンDの関係です。ビタミンDが扉(腸)の鍵を開け、カルシウムがそこから体内に吸収されると良く言われます。ビタミンDは、直射日光の作用で、皮膚で生成されます。要は、陽に当たっていなければ、カルシウムを吸収することは難しいということです。
#コエンザイムQ10
ミトコンドリアはエネルギーを産み出し、体脂肪を燃焼させますが、代謝システムを促すビタミン・ミネラルが足りていなければ、エネルギー生産はスムーズにいかず効果を得られません。

▼正しい栄養補給は、正しい食事から▼

現代人は栄養不足と言われます。確かに偏った食生活、身体に悪い食材の摂取やさまざまな条件等により、必要な栄養素で足りない成分があることも事実です。かといって、正しい食に関する情報が得られるかと言えば、溢れかえる情報は誤った情報、ウソの情報、作為的な情報が主なのが現実です。正しくない「栄養バランス・キャンペーン」に踊らされる必要はないのです。世界では、優れた食文化(外国の専門医も認めざるを得ない健康食文化)を持つ、日本から学ぼうとする流れがあります。対して、この国では、諸外国の不健康食生活を取り入れようと必死です。昔ながらの日本の食文化が、最も人間に対して安全で健康を維持する最良のものであるのが世界が認める真実なのです。「サプリメント」は、健康を求めてさまよい歩く人間の影に潜み、心の隙間から入り込み「幻想」で惑わし、財産と健康を奪う代物に過ぎないのです。
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邪魔者は病人にしてしまえ

こんにちは!今日は時間があるもので。東洋医の処方箋での話題に関連して。 勤務先の非合法行為を内部告発したことで、不当解雇を迫られた社員が、勤務先である精密機器大手のオリンパス社を相手取り起こした裁判の二審で、昨年9月、原告社員が勝訴(220万円の損害賠償...

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No title

先生、「精神科医の犯罪を問う」の中にある5/27、精神医療と不正へのコメント(午前3時頃)の内容について、このブログで詳しく教えて下さい。情報命、一般人は自分達では知ることが出来ない事や思いつきもしない情報に飢えています。

No title

>Mさんへ
残念ながらそれはネット上では教えられないです。しかしそれはウソでも教えたくないわけでもありません。直接会って話するくらいでないとダメです。特に精神病院以外となりますとね。基本的に総合病院ではありません。やはり個人病院で生保関係者を囲い込んでいるところに多いというのは、共通していると思います。前半の部分はここに書く事ができます。フェイスブックにも書いたので引用しておきます。

先日相談を受けた人の話(一部改変)。

ある大企業のサラリーマンが企業の不正に気付き、株主総会でそのことを公にしようとした。またその不正をただすことは正義的な問題だけでなく、企業の収入アップにもつながる代物だった。しかし利益につながるにもかかわらず、他の人間に相談したのが運の尽き、大企業は何をしただろうか?これは多くの大企業に見られる行動だが、産業医で精神科医でもあるお抱え医師に、このようなサラリーマンを精神障害と診断させるのが常態化している。有名なオリンパス事件でテレビにも頻出した浜田氏は、同様に産業医に精神病扱いされたことを裁判で述懐している。しかし浜田氏は精神科医の策略をうまくかわすことができた。しかしこのサラリーマンはそういうわけにはいかなかった。

結果どうなったかというと、会社で家族ともども脅しにかけて医療保護入院させてしまった。家族は最初会社のウソを信じてしまったようだが、今は後悔しているらしい。いずれにしろ国にとっての邪魔者、社会にとっての邪魔者、大企業にとっての邪魔者を排除する時に、最も普遍的に使われるのがこの方法である。産業医は本来労働者を守るために存在するが、精神科医にそんな考えは微塵もない。もちろんこのような邪魔者は入院になったら、羽交い絞めされて薬を飲まされることになる。内部告発とか正義とか社会のためとか考えられたら困るからである。その処置は考えが全く発生しなくなるまで続けられることになる。もちろん最後に残るのは廃人か、即刻事実に気づき逃げおおせるか、二種類しかない。この人は幸運にも後者であった。

この考え方は精神医学の根底として、全国どこへ行っても同じことがおこなわれる。はっきりいって精神医学がなくならない限り、明日あなたの身に起こるかもしれない。




No title

質問なんですが。
パキシル等の抗うつ薬を飲んでいると、感覚が鋭敏に研ぎ澄まされ、統合失調症に酷似した状態、あるいは統合失調症同様に被害妄想が強く出て、実際、統合失調症になることは考えられますでしょうか。
抗うつ薬を止めた後も、癖のように、その状態になりやすい体質になってしまうことは考えられますか。

些細なことや、全く無関係なことを自分への危害を加えるものだと受取り、興奮のままフロー状態になり、手につけられなくなる。

もしそう言うことが起こりえる場合は、抗うつ薬の説明書の副作用の欄に統合失調症を発症することもあるという、但し書きが必要になると思います。

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精神病者扱いされる話(先日の報道特集)

本題とはずれますが、精神病者扱いされる話を先日の報道特集で見つけました。米国での話ですが・・・

国際結婚した夫婦とその子供の話
米国人の夫のDVが原因で、日本人妻が子供を日本に連れて帰ったが、夫が妻を刑事告訴し、妻が捕まり、子供を夫に返せとの判決がくだる。
勝訴した夫はうれしそうだったが、かわいそうなのは子供の方。
夫は、「長く妻と一緒に暮らしていた子供の態度が夫にとって冷たく、妻に洗脳されている(精神病?)。精神科に通って洗脳をとかないといけない(精神病を治さないといけない)。」と語っていた。
百歩譲って、洗脳とくなら心理士とかセラピストちゃうのか?
子供はお父さん(夫)が好きというまで、精神病者扱いされて、薬漬けにされるのだろう。自分の子供なのに、かわいそう過ぎる・・・・・

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No title

No title

遅くなりましたがご返答ありがとうございました。先生から教えていただいた半分に関する内容は私自身も同類の経験をしたので分かります。このような事例以外にも、先生にはこれからも是非、精神科医自体の心を分析して紹介していただきたいです。何故そのようなことをするのか?それはどういう考えからか?どういう気持ちからか?何故やめないか?何故隠すのか?彼等が内輪の中だけで共有している、とんでもない腹の中を教えて下さい。

No title

私も薬は特例を除き否定派なので、サプリも好きではありません。
このスレの前から、自分のブログの広告は矛盾してるなあと思いつつ事情によりちょっとだけ。

だけど、関心持ってる人多いですよ。東洋医さんの本とサプリだけが、クリック数多いですからね。

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プロフィール

Author:キチガイ医
平成25年4月よりTokyo DDCとNPO法人薬害研究センターを設立、平成28年1月からはうつ民のセレクトショップや無料メルマガもやってます(詳しくはリンクをご覧ください)。薬の減薬や断薬、支援施設運営や、執筆や啓蒙活動を通して、自分の素人的意見を発信していければと思います。当ブログはリンクフリーですが、リンクするときは一声おかけください。

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