抗うつ薬 気分障害関係のデータ、論文、発言など

今回少し勉強のため、資料集積のため以下の事をブログでもまとめようと思ったので掲載(文章長いです)。基本的にリンクしている光の旅人さんやサイクバスターさんやkebichanさんのデータを集めたものですが、近日事実を知ろうとする新人さんが増えていることもあり、参考になればと思います(後日ベンゾやメジャーも出します)。簡略化のためソースなどを抜いています。更に真剣に調べたい方は、前述のブログを参考にしてお調べください。

1.フロンティア・オブ・サイコロジー誌に発表された研究によると、抗うつ薬を服用した人の方が、服用しなかった人に比べ、大うつ病を再発する傾向がはるかに高かった。 マクマスター大学の進化心理学者、ポール・アンドリュー博士らは、抗うつ薬を使用した患者とプラセボを使用した患者の転帰を比較したこれまでの研究を分析。その結果、抗うつ薬を服用した患者の再発率が約42パーセントであったのに対し、服用しなかった患者では25パーセントであることがわかった。

2.イギリス神経科学者、ディビッド・ナットとガイ・グッドウィンは、最近の欧州神経精神薬理学誌でこのように報告している。「精神疾患に、予測および予後バイオマーカーはほとんど存在しない」。

3.抗うつ薬のSTAR*D研究において、寛解が認められたのは4,041人のうち半数以下、それもごく短期間の寛解。12ヶ月間を終えるまで臨床試験に残り、寛解していた患者は108人。つまり最初のコホート集団の患者のわずか3%に過ぎなかった。

4.4,360人を対象に行われたSTEP-BD研究において、抗うつ薬が双極性の患者にはベネフィットをもたらさないことが判明。さらに、1,742例を対象とした1年間の自然的追跡調査では、12ヵ月間の調査中に良い状態を保っていたのはわずかに409人 (23%)。他の患者は途中でドロップアウト (32%)、もしくは新たに1つあるいはそれ以上の気分エピソードを経験していた (45%)。

5.米国立精神衛生研究所のThomas Insel所長は、抗精神病薬や抗うつ薬に関するこれらの研究結果について、2009年の文書にこう記している。「精神科薬や抗うつ薬が効かない人があまりに多すぎる。また効果のある場合でも、症状を軽減するだけで回復を促すものではない。」

6.イギリスでは2009年で抗うつ薬は約3300万件処方されていた。

7.うつ病治療を受ける八千人を対象に行われたアメリカでの研究では、その四分の一が臨床的にはうつ病ではなく、例えば誰かと死に別れたなど、人生の中で当然のこととして起きる出来事を経験していたにすぎなかったことがわかっている。

8.軽度から中程度のうつ病には、抗うつ薬治療はほとんど効果がなく、別の治療をした方が良いとの研究結果が、5日の米内科学会誌「米国医師会雑誌」に発表された。 米ペンシルベニア大学のジェイ・フルニエ氏の研究チームは、一般的に処方される抗うつ薬(ADM)と偽薬(プラセボ)の治療効果の比較のため、ハミルトンうつ病評価尺度で重度から軽度のうつ病と評価された成人718人を対象に6つの研究を実施した。 JAMAに掲載された論文によれば、非常に重度の症状を伴った患者には大きな効果があった一方で、軽度から中程度、重度のうつ病に対して、抗うつ薬治療の効果はまったくないかごくわずかだった。

9.カール・エリオット氏は、雑誌「マザー・ジョンズ」誌上で次のように述べている。「双極性障害の非定型薬による治療の可能性が取だたされるやいなや、いきなり双極性障害の診断数が激増した。特に顕著だったのが子供に対する診断数である。コロンビア大学が最近行った調査では、双極性障害として治療を受けた子供や若者の数が、1994年から2003年の間に40倍にも増加した」。 また他にも「精神科を受診した5人に1人の子供が抗精神病薬を処方されていた」とする調査もある。

10.Acknowledgement that chemical imbalances do not underlie mental disorders
化学的不均衡論は精神病を解明せず-American Journal of Psychiatry 11月 レビュー
精神病の化学的不均衡理論が盛んにいわれ出したのは1960年代、70年である。しかしその後、鬱病と診断された人々にセロトニンレベルが低いことや、分裂病 (統合失調症) と診断された人々に活動亢進ドーパミン系を研究者が実際に確認したことはない。にもかかわらず、精神医療業界、薬品企業、および全米精神疾患患者家族会 (精神障害者をもつ家族の全国組織 =NAMI) は、この脳内化学物質の不均衡という話を広め、2010年に発表された研究のよれば、アメリカ人の87%が統合失調症は「化学的不均衡」が原因であると考え、またうつ病も80%の人が同じように考えているという結果が出ている。今年11月、アメリカ精神医学雑誌 には、うつ病の化学的不均衡理論を再検討したエリック・ネスラーとバイシュナフによるレビュー記事が掲載されている。

11.SSRIsと胎児脳の発育
マウスの胎児脳に抗うつ薬シタロプラム (商品名セレクサ) がどのように影響するかを発表したのはワシントン大学の研究者。胚発育の過程では、脳の多くの領域が「不随意的同期活動(SSA)」と呼ばれる自発的な脱分極の波を経験する。この活動は神経回路の形成に重要な役割を果たす。研究者は、セロトニン作動性の縫線ニューロンが由来する後脳でのこうしたSSAの活動が、シタロプラムへの胎児暴露によって変わってしまうことを発見。ワシントン大学の研究者は、「シタロプラムを与えられた胎児の後脳におけるこの異常で永続性のあるSSAのパターンは、胎児の後脳の発達、特にセロトニン神経回路そのものへのSSRI の急性暴露による有害影響の可能性を示唆する」と結論。

12.SSRIs と 母乳育児
メリーランド州聖マリアカレッジの研究者によるこの研究では、子供の雄マウスを生後8日から13日の間、母獣乳 (泌乳) を通してフルオキセチンに被爆させる。その後は、大人になるまでその子マウスには何もせずにそのままにしておいた。成長後、このマウスは正常なマウスに比べ、はるかにぎこちなかったと研究者は報告。「これらの結果は、フルオキセチンへの出生後の暴露は、情緒面及び運動面に長期的副作用を及ぼす可能性を示す」が研究者の結論。

13. ラットによる新たな研究:: 脳のセロトニンを著しく枯渇させる抗うつ薬SSRIs
SSRIによる「断薬症候群」の解明につながると期待
抗うつ薬、SSRIが長期にわたってどのようにセロトニン作動系に影響するのか、またSSRIの突然の中止が非常に問題の多い場合があるのはなぜか-その解明に役立つオランダ人治験総括医らによる研究が、間もなく "Neurochemistry International "誌に発表される。同時にSSRIsは脳内セロトニン量を「増加させる」という偽りの大衆信仰を科学がどのように創り出してきたかをこの研究は教えてくれる。研究では、シタロプラム (抗鬱薬:商品名「セレクサ」)をラットに2週間与えたのち(対照群もおく)、突然投与を中止する群、さらに引き続き3日間投与する群にラットを分ける。その後ラットを解剖し、脳組織を分析。研究者はこの投与計画を「長期治療パラダイム」に例えた。薬剤投与を維持したラットでは、17日間後のセロトニン量が対照群との比較において「脳の9領域で平均60%減少」していた。この喪失は薬への代償性反応の一部であるように思える。SSRIがシナプス間隙のセロトニンの正常な再取り込みを妨げるため、この神経伝達物質が標準より長期間細胞外間隙にとどまり、その反応として脳内セロトニンの合成が劇的に減少する。その結果、脳組織におけるセロトニン量が最後は著しく使い果たされた状態になる。同時に、シタロプラムの離脱は、ラットのセロトニン作動系に不安定な変動をもたらす引き金ともなっていた。脳内神経伝達物質の合成は正常レベルをわずかに上回る程度には上昇したものの、薬がシナプス間隙のセロトニン再取り込みをもはやブロックしなくなるにともない、セロトニンの「細胞外」レベルがこの退薬期間中に低下する傾向にあった。また、退薬期間中には「セロトニン代謝回転」の劇的な亢進があり、これは急速にシナプス間隙に放出されたセロトニンを酵素が代謝物に変換し、老廃物として取り除かれていたことを意味した。それはシナプス間隙のセロトニンも同様に枯渇させていたであろう。セロトニン作動系がこの劇的な変動を受けていた退薬期間中、ラットは大きな音に対して「強い行動反応性」を示した。人がSSRIsを断薬した場合、「攻撃性、易刺激性、扇動、不安、および抑うつ気分」を特徴とする「断薬症候群」を経験する可能性を、研究者は指摘する。

14.抗うつ薬の使用が広がる以前は、うつ病エピソードは自然に回復するものであるというのが、米国国立精神保健研究所(NIMH)の公式見解であり、二回目エピソードを経験することは高い頻度でないものとされていた。1964年、NIMHのジョナサン・コールは「うつ病というのは全体的に、治療のあるなしにかかわらず、最終的には回復する非常に予後の良い精神状態の一つである」と記している。NIMHの専門家がこのようにうつ病の自然経過を理解し、抗うつ剤が回復までの時間の短縮に役立つ可能性はあっても、長期回復率を上昇させることはないと考えていた。その理由について、NIMHのうつ病部門長であるディーン・シュイラーは、ほとんどのうつ病エピソードは「なんらの特別な介入がなくとも自然に治癒し、事実上完治するため」と1974年に述べている。

15.『再発性重症うつ病』 J. Psychiatry, Neurologia, Neurochirugia 76 (1973):93-112.
概略:オランダ人研究者、J.D. Van Scheyen は、文献レビューと独自の調査研究。「長期計画的抗うつ剤投薬は、ECT治療のあるなしにかかわらず、重症うつ病の再発に矛盾した効果を及ぼしている。言いかえれば、この治療的手段は再発率の増加と、サイクル耐久性の減少に関連する」と結論。同様に抗うつ薬がこの病気の慢性化を引き起こしているとする観察は、他の精神科医の意見にもみられるもの。

16. 『鬱病における三環系抗鬱薬による継続治療の評価』R. Psychological Medicine 3 (1973):5-17.
概略:断薬した患者の50% が6か月以内に再発しているとするイギリス人研究者による論文。

17. 『アミトリプチリンによる維持療法』 M. American Journal of Psychiatry 137 (1980):370-1.
概略:抗うつ薬の断薬患者のうち69%が6か月以内に再発したことを報告するペンシルバニア大学の研究者による論文。「患者の多くに臨床症状の急激な悪化があった」とする。

18. 『単極性および双極性気分障害の再発予防における薬物治療』R. Archives of General Psychiatry 41 (1984):1096-1104.
概略:うつ病患者の71% が断薬後18か月以内に再発したことを報告するNIMH のロバート・プリーンによる論文。

19. 『抑鬱症状のフォローアップ調査』M. Archives of General Psychiatry 49 (1992):782-87.
概略:NIMH が行った18ヶ月の種類の異なる4タイプの治療法(2タイプの心理療法、抗うつ薬、プラセボ)の比較研究。病初で抗うつ薬治療を受けた患者群の予後が最も悪かったことが研究終了時に判明。

20. 『大うつ病の抗うつ薬治療における断薬』 A. Harvard Review of Psychiatry 5 (1998): 293-305.
概略:ハーバード大の研究者による再発に関する文献のメタ分析。少なくとも断薬患者の50パーセントが14ヶ月以内に再発したと結論。

21. 『抗うつ薬や抗不安薬は気分障害の慢性化を助長するか?』G. Psychotherapy and Psychosomatics 61 (1994):125-31.
概略:「向精神薬が、少なくともいくつかのケースにおいては、治療対象であるはずの病気の進行を実際は悪化させている可能性があることを議論し、その研究に取りかかるべき時期に来ている」と、ファヴァはこの論文に記す。

22. 『抗うつ薬による長期薬剤治療はうつ病を悪化させうるか』G. Journal of Clinical Psychiatry 64 (2003):123-33.
概略:脳は抗うつ薬による神経伝達活動の摂動に対処するために適応化補正を行うが、「薬物治療を終了することで(補正の)プロセスにおいて対抗するものがなくなることにより薬物離脱症状が現れ、また再発の脆弱性を増すことにもなる」とする。

23. 『抗うつ薬ならびに浪費的専門家によるうつ症状と増感の抑制』G. Psychotherapy and Psychosomatics 64 (1995):57-61.
概略:抗うつ薬が短期的にはベネフィットをもたらしうるが、長期的には患者のうつに対する脆弱性を増加させ、うつ病を悪化させる。

24. 『うつ病に対する抗うつ薬の潜在的感作効果』 G. CNS Drugs 12 (1999): 247-56.
概略:抗うつ薬の使用は、うつ病をさらに悪性かつ治療に反応しない方向へと進行させる可能性がある。

25. 『向精神薬による維持療法の中断におけるリスクとその意味』R. Psychotherapy and Psychosomatics 63 (1005):137-41.
概略:ハーバード大の精神科医、ロス・バルデサリーニによる論文。ファヴァの「疑問とそれにまつわるいくつかの事柄は・・・直視するのに心地の良いものではないが、今や心を開き、真剣な臨床的かつ研究的検討をすべき時期である」とする。

26. 『抗うつ薬の長期使用は抑うつになりうるか』R. Journal of Clinical Psychiatry 60 (1999):263.
概略:「長期の抗うつ薬使用は抑うつになる可能性がある. . . 抗うつ薬はニューロンのシナプス配線に変更を起こしている可能性があるが、(これは)抗うつ薬を効果のないものにするだけでなく、難治性うつ状態の常在化を引き起こす」とある。

27. 『大うつ病初回エピソードからの不完全な回復は慢性的経過をたどることへの始まりなのか』 L. American Journal of Psychiatry 157 (2000):1501-4
概略:薬剤治療を受ける単極性うつ病患者の3分の2は、抗うつ剤による初期治療に全く反応しないか、ごく部分的にしか反応せず、長期的な経過も良くない。NIMHからの助成金で行われたこの研究では「残存閾値下抑鬱症状を呈する大うつ病エピソードの消失は、それが初回エピソードであっても、のちに重症化して再発を起こし、慢性的経過をたどることになる第一歩であるように思える」と報告。

28. 『公立病院におけるうつ病外来患者の1年時臨床転帰』J. Biological Psychiatry 56 (2004):46-53.
概略:ダラスの"テキサス・サウスウエスタン・メディカルセンター"の精神科医による研究。 ほとんどの臨床試験が、抗うつ薬に都合よく反応する「おいしい」患者だけを被験者にえり好みして行われていることを指摘。「えり好みのない現実世界」の患者を対象にした長期研究では、任意の期間に改善を示した患者はわずかに13%のみ。「こうした発見は、反応率や寛解率が実際には著しく低いことを示すものである」と結論。

29. 『スター D プロジェクト(The Star D Project)の結果』D. Current Psychiatry Reports 9 (2007):449-59.
概略:NIMHが行った4,041人の外来患者を対象とした「現実世界」の大規模臨床試験。寛解および1年間良好な状態を続けたのは20%未満に過ぎなかった。「大鬱病性障害のある人のほとんどが慢性的経過をたどり、エピソードと次のエピソードとの間に顕著な症状や障害を伴う頻度も高い」と、この論文の研究者たちは結論。


30. 『プライマリ・ケアにおける不安障害と抑鬱障害の転帰』C. British Journal of Psychiary 171 (1997): 427-3.
概略:うつ病患者148人を対象にイギリスで行われたこの研究では、服薬していない患者群は6ヶ月で症状が62%軽減したのに対し、投薬治療群ではわずかに33%であった。

31. 『再発にかかわるうつ病治療』E. Journal of Clinical Pharmacy and Therapeutics 25 (2000):61-6.
概略:オランダ人研究者による10年時転帰のレトロスペクティブ研究。抗うつ剤による薬剤治療を受けずに回復した患者は76%で、その後一度の再発もなかったのに対し、抗うつ剤の投与を受けた患者では50%であったことが明らかに。

32. 『抗うつ薬による治療の公衆衛生への影響』S. Population Health Metrics 2 (2004):9-16
概略:9,508人のうつ病患者を対象にカナダで行われた研究。うつ状態にあった期間が、投薬を受けた患者では年平均19週間であったのに対し、薬剤を服用しない患者は11週間であった。この研究結果から、「抗うつ薬による治療は、気分障害の長期経過を悪化させる可能性がある」としたジョバンニ・ファヴァの仮説が裏付けられたと結論。

33. 『プライマリ・ケアにおける大うつ病の予後に対する治療効果と発見』D. British Journal of General Practice 48 (1998):1840-4.
概略:世界15都市のうつ病患者を対象に行われたWHOによる研究。うつ病を識別するスクリーニングのメリットを評価。1年後、向精神薬への暴露がなかった患者のほうが「全般的健康状態」がはるか良好であり、「うつ症状が以前より緩和」され、「精神疾患」とされる可能性も低くなっていたことが明らかにされている。

34. 『抗うつ薬の使用パターンとうつ病に関連した休業期間』 S. British Journal of Psychiatry 183 (2003):507-13.
概略:1996年から1998年の間にうつ病で連続10日間仕事を休む短期障害を経験した1,281人をカナダの研究者が特定。抗うつ薬の処方を受けなかった人は平均77日で仕事に復帰していたのに対し、服薬群は職場復帰に105日を要していた。また長期障害を経験した人は、服薬しなかった群ではわずかに9パーセントであったのに対し、抗うつ薬を服薬した群では19パーセントであった。

35. 『未治療大鬱病の特徴と重要性』W. American Journal of Psychiatry 152 (1995):1124-9.
概略:うつ病で薬剤投与を受けた人と受けなかった人の転帰を6年におよぶ期間追跡調査。NIMHの資金提供によリ行われたこの研究では、うつ病の"治療"を受けた人は、受けなかった人に比べて "主たる社会的役割" の "休止" を被る可能性が3倍高く、"再起不能" に陥る可能性も7倍近く高い。NIMHの研究者は「ここで評価されている未治療の人たちは、(治療を受けた人に比べて)軽度で疾患が継続する期間も短かく、治療が施されなかったにもかかわらず長期的には社会経済的地位における有意な変化を示さなかった」と記している。

36. 『身体治療を施さない大うつ病の自然経過』M. Journal of Nervous and Mental Disease 194 (2006):324-9.
概略:NIMHが行った"未治療うつ病"に関する研究。薬剤治療を受けなかった患者の23%は一ヶ月で回復し、6ヶ月では67%、そして1年以内に85%が回復。この新しい研究は、1960年代後半にNIMHがうつ病に関して行った提言が正しかったことを示すもの。大うつ病発作に襲われる人のほとんどは自然に回復する。「身体治療なく85%ものうつ病の人が1年以内に自然治癒するのであれば、いかなる介入もこれに優る結果を実際に出してみせることは極めて困難であろう」と、本論文研究者。

37.エビデンスが存在しない抗うつ薬の切り替え: 一般的治療戦略の無作為化臨床試験の系統的レビューとメタ分析

結果:計3つの研究を含めた。他の抗うつ薬への切り替えが初期治療で用いた抗うつ薬を継続した場合と比べて優位であることを示す研究は、何一つなかった。われわれの行ったメタ分析では、どちらの戦略も有意な有益性を示さず、またその結果に有意な不均一性も示さなかった。[OR 反応率: 0.85 (95% CI: 0.55~1.30) favoring continuing]
結論:公表されているエビデンスと高い頻度で決定されている抗うつ薬の切り替えには相違があり、さらに多くの対照試験を行うことが急務である。そのような研究の結果が出るまで、医師たちはもっと十分に評価された戦略に信頼をおくことを、われわれは推奨するものである。

38.自殺者の7割が精神科受診 抗うつ剤副作用疑う声も(2010年04月27日)
自殺で亡くなった人の7割は精神科を受診し治療中だったことが、全国自死遺族連絡会(田中幸子世話人)の遺族への聞き取り調査で分かった。12年連続で自殺者が3万人を超える事態に、政府はうつの早期受診キャンペーンに乗り出している。予防効果を上げる治療の在り方などが問われそうだ。連絡会は2008年、仙台市の藍(あい)の会など自死遺族の集いを開く自助グループや、遺族らが発足させた。現在は26グループ、約900人が参加している。調査は06年7月、藍の会が独自に始め、連絡会発足後は各グループも実施。遺族から寄せられた電話や手紙、対面での相談をきっかけに、自殺者が精神科を受診していた例が多いことに着目した。今年3月までの調査では対象となった1016人の自殺者のうち、精神科を受診、治療中だった人は701人で、69.0%を占めた。藍の会が単独で調査していた07年末までの「受診率」は51.9%だったが、連絡会発足後の08年1月以降は883人のうち632人と、71.6%に上った。連絡会によると、自殺者のうち飛び降り、飛び込みは197人。自宅のあるマンションから飛び降り自殺を図った場合は、全員が受診していた。その多くは抗うつ剤などを1回5~7錠、1日3回(一部はほかに就寝時も)服用し、女性の割合が高いことも特徴。「もうろうとした状態での衝動的な行動だったのでは」などと、副作用への疑いを口にする遺族も多いという。調査とは別に、自殺への不安などで悩む人の藍の会への相談では「うつの薬が効かないと受診先で種類を増やされ、1日に40錠服用している」との実例もあった。藍の会代表も務める田中さんは「受診は増えても、自殺は減っていないのが実情。自殺予防はうつ対策からとキャンペーンを展開する前に、国はしっかりと調査をやってほしい」と訴えている。

39.ウォールストリート・ジャーナル ヘルスブログ 2009年 6月16日
Serotonin Gene’s Link With Depression Not Valid, Says Study
セロトニン遺伝子とウツ病のつながりは無効、研究から判明
環境ストレスと結び付いてウツを引き起こすとして、長くリスクファクターと思われていた遺伝子、実はどうやらウツの増大とはまったく関係が無いようだ。これまでに集められた14の異なる研究を分析した、『ジャーナル・オブ・アメリカン・メディカル・アソシエーション』誌(JAMA)で発表された研究からわかった。

40. Selective Serotonin Reuptake Inhibitor Exposure In Utero and Pregnancy Outcomes
- 子宮内における選択的セロトニン再取込み阻害薬(SSRI)に対する曝露と妊娠転帰 -
結論:妊娠中のSSRIへの暴露は、低い5分後Apgar スコア、新生児集中治療室(NICU)への入室など、早産リスクの上昇に関連し、Apgar スコアの低さや妊娠週令では説明をなしえなかった。本研究は、抗うつ薬への子宮内曝露のリスクに対する注意喚起の高まりを正当化するものである。

41 妊娠3カ月目までに向精神薬を摂取した女性は、心臓欠陥のある子供を出産するリスクが高くなるという研究。
http://www.ajc.com/health/content/shared-auto/healthnews/born/631341.html

42 うつ病、および抗うつ剤の使用は、心臓疾患による突然死(心臓発作)に関連するという研究。
http://content.onlinejacc.org/cgi/content/abstract/53/11/950

43 長期にわたる抗うつ剤の使用は、糖尿病リスクを増大させるという研究。
http://www.furiousseasons.com/documents/diabetes.pdf

44."Top Ten Legal Drugs Linked to Violence"
『暴力を引き起こす処方薬 トップ10』 タイム ヘルスランド (January 7, 2011)
米国薬物安全使用協会がPloS One 誌に発表したFDAの大規模有害事象症例報告データベースの情報に基づく新たな研究によると、他人への暴力行為を引き起こしたとする報告が31種の薬に集中していることが分かった。
10位 デスベンラファキシン (Pristiq プリスティーク) 抗うつ薬 更年期障害治療薬
9位 ベンラファキシン (Effexor エフェクサー) 抗うつ薬
8位 フルボキサミン (Luvox ルボックス) 抗うつ薬
7位 トリアゾラム (Halcion ハルシオン) ベンゾジアゼピン系
6位 アトモキセチン (Strattera ストラテラ) ADHD 治療薬
5位 メフロキン (Lariam ラリアム) マラリア薬
4位 アンフェタミン (Various) ADHD 治療薬
3位 パロキセチン (Paxil パキシル) 抗うつ薬 断薬症状の激しさでも有名
2位 フルオキセチン (Prozac プロザック) 抗うつ薬
1位 バレニクリン (Chantix チャンピックス) 禁煙補助薬)

45.性行動に関する副作用についての研究や情報も、日本では遮断される傾向がありますので、日本語のソースを示すことはできませんが、こういう医学博士(精神科医Stuart Shipko)の証言があります。
http://www.sexsmartfilms.com/free-videos/libido-lost/
「最近の研究でわかっていることは、今まで考えられていたよりも性機能不全の状態が抗うつ薬の断薬後も多数の人(約半数)で持続し、障害となって残る場合もある。抗うつ薬に関しては十分な注意と知識が必要である」。

46. "Persistence of Sexual Dysfunction Side Effects after Discontinuation of Antidepressant Medications: Emerging Evidence"
「抗うつ薬断薬後の性機能障害副作用の持続性: その新たなエビデンス」

47.精神薬副作用発現率
サインバルタ   抗うつ剤 <イーライリリー> 90.2%
リフレックス    抗うつ剤 <明治製菓>    82.7%
コンサータ     ADHD治療薬 <ヤンセンファーマ> 80.2%
ストラテラ     ADHD治療薬 <イーライリリー> 71.9%
パキシル      抗うつ剤 <グラクソスミスクライン> 68.5%
ジプレキサ    抗精神病薬 <イーライリリー> 65.0%
セロクエル    抗精神病薬 <アストラゼネカ> 62.5%
リタリン      中枢神経刺激剤 <ノバルティスファーマ> 61.9%
エビリファイ    抗精神病薬 <大塚製薬> 60.8%
J・ゾロフト     抗うつ剤 <ファイザー> 59.6%

48.11月1日の33万件レセプト調査に関する厚生労働省の発表によると、単剤処方が原則であるはずの抗うつ薬を3種類以上処方されている患者が8.9%にも上るという衝撃的な数字が明らかに。抗うつ薬は自殺や暴力行為を引き起こす危険性があり、慎重な投与が勧められている中、そのような考慮がされない多剤投与患者が約9万人に上るという計算になる(うつ病患者が100万人を超えたとされているので)。

 

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先日、日経新聞に「精神科は今日も、やりたい放題」の宣伝が掲載されました。やっとここまできたのか、と感慨深いものがありました。日経新聞を購読している世帯には、長年うつで、闘病している方が多いはずです。

私は以前、テレビ東京の番組でうつの特集を見て、疑問を持ちました。ある大企業の社長さんの奥様が重度のうつで、社長さんが介護をしている様子を放送していたのです。しかし、まるで脳梗塞かパーキンソン病のようでした。車椅子姿で、本当にうつなのだろうかと思ってしまいました。

私は薬の副作用と旦那様の献身的な姿勢を疑っています。さらに言えば、「美談」として取り上げるマスコミの姿勢も。奥様が自殺未遂を繰り返したのは、病気にせいばかりなのだろうかと思ったのです。自分が奥様だったら、「自殺未遂を三回繰り返す」などと皆に知られたくないからです。

あの宣伝を見て、あのようなご家族が、このブログに辿りついて欲しいです。百万言を費やさずとも、これらのデータが何かを伝えるはずです。

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No title

いつも拝読させていただいてます。先生が、これを飲んでる患者さんは猛烈に老けこんだりしてると仰ってたコントミンやセレネースなどの古典的で強烈な作用?の薬害の情報も集まった際は公開して下さい。あるいは精神薬全般の薬害レポート(データ形式)本を出版してくださったら有難いです。よろしくお願いします。

No title

いくつかお借りします^^

No title

抗うつ薬、ルボックス
高容量でもなく、拒薬時の離脱症状でもなく、単剤シンプルの軽度強迫神経症への処方。25ミリから50ミリ、増量時の瞬間でした。

6年前から、まるで覚醒剤患者と認知障害患者を混在した状態が続きました。前頭葉全体に脳梗塞が広がっていたと分かったのは2年半後。早ければ救済されて既に完治していたことが、脳神経外科の検査で判明しました。

精神科医とソルベイ学術とアステラスMRは、そんな症状は報告がないから副作用ではないと一蹴し、精神科に措置入院かもしくは医療保護入院の事態ではないか、家族が大変でしょう。と。矛盾しつつ平然と薬事法に違背する言動を言い放ちました。

精神科薬による薬害と理解していたので、精神科入院治療は拒否し、家族は改善治療法を各分野に求めましたが、他科はどこも一定の拘束が必要な患者は精神科しかないといわれつづけ、検査さえできずじまい。
患者のその場の対応と家族での改善治療で、薬害提訴どころではなかった。全ての医療を拒否しつづけた患者のため、2年半後、ようやく、脳神経外科に検査。脳梗塞だったと判明した。

有害事象であれば、精密な検査をしたほうがいい、MRも医師も、家族の訴えで、最低限、それだけでも助言すべきだった。その時点なら、完治する治療法があったことを見つけました。血小板輸液。脳梗塞治療。抗うつ剤の犯すメカニズムから全く理にかなった答えでした。

家族で自家製の栄養療法や解毒療法、そして脳神経内科の良心的医師とのめぐり合いで、2年間のビタミン療法格闘と脳梗塞にいいという赤ミミズ服用つづけて、今、ようやく安定し自分を取り戻そうとしています。

知性豊かで誠実で優しかった本来の性質が戻る時間が多くなってきました。やわらかい笑顔は本当にキラキラして美しい。精神科との戦いとともに、今度は3.11ふくいち事故以来の国会の棄民政策と日本滅亡的政界のどす黒さ、危機が迫ってきた。そんな時期に、なんと神的笑顔なんだろう。人の生きる原理原則を教えられ勇気をもらっている感じがする。

目のくらむような膨大な人生時間のロス。人生を薬物に支配され、ボロボロにされ貴重な時間を薬害との戦いだけに終始。後輩らが日々社会で活躍したり恋愛に悩んだりする姿を聞き見すると、この薬害人生の喪失とその戦いに終始しようとも、立派に生き抜いた証を残したはず。

そう、薬害という人間の傲慢さと大罪により、自らの意思に反して身をもって蒙った貴方が、それを理解し臓物が張り裂けるほどの怒りのはずなのに、その笑顔は、生き残った貴方自身の精神力と生命力が勝利したことを誇っているかの笑顔です。とても柔らかい。
全ての悪を浄化してくれる勝利の笑顔だから、どんな人よりも最強であり、励まされ癒され勇気を与えられる勝利者の姿が見えます。

被害は最小限に。気づきを高めて薬害からの離脱。がんばりましょう。

No title

はじめまして。

抗うつ薬を服用し、もう9年になります。
自分は本当にうつ病なのか...という疑問を持ちながらも、
薬漬けの実験用モルモットのような気分で過ごしてきました。

現在、日本の精神医療・抗うつ薬治療の現状が、
こんなにも問題視されているとは、正直驚きました。

徐々に減薬をしながら、
良いといわれるものはいろいろ試しています。

リンクさせていただきました。
http://tubuyaki-mie.jugem.jp/?eid=4

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こちらもリンクさせていただきます。
プロフィール

キチガイ医

Author:キチガイ医
平成25年4月よりTokyo DDCとNPO法人薬害研究センターを設立、平成28年1月からはうつ民のセレクトショップや無料メルマガもやってます(詳しくはリンクをご覧ください)。薬の減薬や断薬、支援施設運営や、執筆や啓蒙活動を通して、自分の素人的意見を発信していければと思います。当ブログはリンクフリーですが、リンクするときは一声おかけください。

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